paris-brest-paris Randonneurs 2019 5.Loudeac (445) から Brest (612)
5.Loudeac (445) から Brest (612)
雨具プラス、ダウンの防寒装備で漆黒の闇へと漕ぎ出していく。
あと2時間もすれば太陽が昇り、自転車人生で最高の一日が始まるはずだ。
気温は5度ほどではないだろうか?吐く息が白い。2018の宗谷600も8度くらいの中を走ったがそれに近い気温だ。
ルディアックの街中で右に薄く曲がるのだが、標識を見落としてたようで、後ろから口笛で呼ばれて気が付く。
すぐにetrexを起こして確認するとミスコースしている。メルシーと叫んでお礼を言う。
自分の前にも人が居るが、叫んでも聞こえないよう。
残念だが追い掛ける元気はこちらにもない。ミスコースを楽しんで!と思い自分はUターンして町中の坂を進んだ。
町を出ると、一瞬だが10%近い坂を登る。畑の中を登っている気がしたのでいつもと同じ風景だ。笑
軽くジグを切って完登。
細い畑の中の道をひたすらに進んでいく。睡眠が効いているのかペダリングも軽い。
数えきれないアップダウンを超え50キロも走らないうちにWP(ウェルカムポイント)のサンニコラに到着。
全員が通るように誘導される。
スタッフがシークレット!と叫んでいる。
今回はココがシークレットpcのようだ。
St.Nicolas-du-Pelem secret
(6:36) 494km 37:03(25min)
お腹は空いてないが、糖質が足りない。そのままバーの列に並んでコーラを買うことにした。
そして、目の前にいる日本人。なんとなく見た記憶があるような。
辛い!眠い!!なんて話をしていろいろ話す。
コーラをシェアしようと持ち掛ける。PCでは、缶や瓶コーラばかりで1.5Lのペットボトルは、あまり見なかったが、ここでは缶2本分でペットボトルが買える。
シェア快諾いただいて、話し込む。
北海道から来たと聞くと、ピンと来た!港町の人だと!
北海道から今回参加している人数は限られる。
ましてや、狭いブルベの世界。一つ秘湯のピースを探すように、今年のBRMで探していたのだ!
自分は、最後尾を走っている事が多いので、速いペースの人とは会わないことが多い。
北海道のブルベではなく、フランスの地で初めて会うなんて面白い!と思いながら、座って話す。
シェア分を払おうとすると0.5€足りなかった(50¢がなかった)。次回会った時に!(といいつつ渡し忘れている。今年のBRMで渡そう)
ルディアックのレストランのパンをかじりながらコーラをいただきボトルに詰める。
寒いながらも装備のおかげで汗ばむほどだったので、今日もコーラが旨い。
いつもはサーモボトルに 氷を詰めてコーラを入れると20時間くらいは氷が残る。
フランスだと寒くて氷は不要だった。(というか手に入れるのが大変)
もっと言えば、PCで売っているコーラも冷えているものは、ほぼなかった。
それはスーパーでも同じで、冷やして売っているものは本当に少量で、ほぼ室温で売っている。しかし、それでもそんなに不満はないくらい冷涼な気候なのだ。
特にブルターニュ地方は!
フランス人はお腹を冷やしたくないらしい。謎
そして、赤ワインは冷やす必要がない。というのもよくわかる。
冷えたコーラを楽しんだ後、お互いの健闘を祈って、自分は先に出発することにした。
外は、まだ暗く、太陽が出るにはもう少し時間がかかりそうだ。
今見ると7時近いのだが、サンニコラを出るときは暗かった気がする。
乗り始めは寒い。
今日もいくつもの丘を越えていくのだろう。
谷底を通る時には、濃霧を浴びグラスには水滴が付き、冷蔵庫のような冷気が溜まっているのがよく分かった。
どこかの交差点を右折し、広い幹線道にでる。
と、前を走っていたブラジルの人が眠いのか左の対向車線へとはみ出していく。
そして前から来るトラック。
あー!これは、死ぬやつだ!!
そう思って叫ぶ。
”アヘーッド!!"
スプラッシュの瞬間は見たくない。
無事に事故は回避された。
公にはされていないが、PBPは期間中に毎回一人は事故死している激しいイベントでもある。今回は、誰も命を落とすことはなかったようだが、救急車は何度か見かけた。
自分が棺桶に入らないとも限らない。
ブラジルの人は、たぶん眠気から意識朦朧としたのだろう。しっかりとした睡眠をとれた自分とは、だいぶんコンディションは違うように思えた。
ふらつくとか、危ない!とかは結構見る光景だったりする。
すぐ抜いてしまったので彼のその後は知らない。
ゴールできたのであろうか?
とりあえず、一人のランドヌールの命を救うことができたはずだ。
この区間は、細い田舎の並木道でよく印象に残っている。美瑛によくあるタイプの道である。丘の上を淡々と進んでいくような道だった。
その後、クラシカルな泥除けのカナダの人とパックして町に到着。
サポートの車が、多く止まっていることでPCが近いことを知る。
カレ プルゲールのPCに到着!
Carhaix pc5
(8:23) 522.4km 38:50(13min)
たくさんのバイクを止まっており、ボリュームゾーンに復帰した感がある。
クローズの時間は、5:15 借金は、まだ3時間ほどある。
当面の目標は、オンタイムに戻すこと。挽回しないと後半がつらくなる。
コントロールでスタンプを頂き、すぐさまリスタートする。コントロール横には、レストランがあり、たくさんの椅子がテーブルの上に載っている。寝るためのスペースを作る為なんだろうか??
入口付近で風景を眺めると、道路の反対側に仮眠所( シャワー)があるらしい。歩いて戻ってくる人が多数。歩くと結構遠そう。
この時間に目覚めるとは幸せなブルベだろうと思うが、ほかの人のレポートを見ると寒くて寝れなかった人もいたようだ。PCによっては、雑魚寝にレスキューシートを渡されてオシマイのところもあったようで、間違いなくQOB(quality of brevet)に大きな影響を与える。
PBPのコントロールに関しては、ばるさんがまとめてくれているのでそちらを参考にしていただきたい。
しかし、4年に一回のイベントの為にベッドマットを用意したり保管するのも大変なことだと思う。ボランティアの方々も寒い中、エントラントを誘導したり、ひたすら座ってカードにスタンプと時刻を記入していく。
御年を召した方も多く徹夜は堪えるだろう。我々は、好きでブルベを走っているが、いくら自転車好きとはいえスゴイ情熱だと思う。
フランスは、本当に自転車愛にあふれる国だった!ありがとう!
早速リスタートする。滞在時間は、13分だ。
出口には、各国の国旗の看板が立っておりPBPレポートで見た景色。
憧れた舞台に自分が立っている幸せを噛み締める。
とりあえず、借金を返すべく先を急ぐ!
カレの町を出て、登りだが、海の方へ向かう。
勾配が緩くなったところで、後ろからオーストリア列車が来たので一番後ろにつかせてもらう。
しかし、少し走ったところでオーストリアチームは、街のオープンテラスで休憩をとるようだ。残念!
後発の84時間グループは、90時間スタートの12時間の翌朝に出発してくる。
自分達と逆のタイムテーブルで進行するため裏PBPだとか。
見ていて思ったのは、その多くは軽装で速く走って長く休むスタイルの走り方をしているようだ。
二日目以降に抜いていく速くグループはこの84時間組が多かったようだ。
もっとも、90時間で速い人は、自分より前にいることは間違いないのだが。
幹線道からまた、細い道へ右折して、また丘が見える。また丘までの登りだ。
まったりとしたスピードで登っていく。暑いのでダウンを脱ぐ。
しばらく進むと、また先ほどのオーストリアのパックが後ろから来たので、パックさせてもらう。
緩い登り勾配がずっと続いていたのだが、パックのメリットは絶大!!
ソロでゆったりと行こう!とは到底思えなかった。
このパックは、他の人のレポートにも出てきており、良いペースで走っていたようだ。
しかし、一回も前に出ることもなかったし、会話ができるスピードではなかった。
パックしてもパワーを出しすぎているが、快適なので頑張ってついていく。
丘の上まで登っていくとその先には、キレイな湖の景色が広がっていた。
この後、サメハルさんに2017の宗谷以来に遭遇する。後ろから見てもすぐわかるピンクっぷり。ばるさんも一緒のようだ。
当時、本当に600走れるの!?というくらい素晴らしいペダリングだったが、普通のペダリングになっていた。
パックしているので、追い抜いてからサムズアップして通り過ぎる。当然、自分のことはわからないだろう。
3年ぶりだし、向こうも自分が誰だかわからないであろうが挨拶みたいなもの。
参加している事は知っていたが、不思議と会わなかった。
2019クローバー1200を完走されており、自分より先輩になるわけだが、、、
あのDNF多数だった、ほぼ雨の1200は、心折れるシーンも多かったのではないだろうか??
ブルベは、総力(走力)もさることながら、折れない心が大切。
感覚的には1時間程度だろうか?快適なオーストリア列車に乗って”メリハリ”が付いたライドとなった。
低血糖になってきたので離脱して軽く食べつつ、ソフトシェルを脱ぐ。
ゆるゆる走っていく。
ここから、幹線道路をゆるゆると登っていく。遠くまでランドヌールの列が連なっていて登りが続くという現実を嫌でも認識させられる。
ここまで本当に平らな場所がない。
勾配が緩いとはいえ、20キロ続く上り坂が、全て見渡せる。しかも直線!この経験は今までないような気がする。北海道には30キロの直線道路があるが、それが上り勾配だったら??
レポートによると時折5%の勾配が、あるが平均は2%と苦になる勾配ではない。ちょっと進まないと感じる程度だった。
時間にして1時間ちょっとの我慢の時間だ。
遠くにコンクリートの建造物があり、帰って来てそれが原発だったと知った。
フランスは原発大国なのだ。
ピークをすぎると大きなランドアバウトがり、それを超えると長い長い下りと、これから向かう方向の展望がひらけた。下りは、なかなかの勾配で速度が気持ちよく上がっていく。
しかし、風はアゲインストでクランクを回さないと速度は出ない。
最初こそ勾配もあったが、しばらくすると平地のような下りになってしまった。
暫く走るとすっかり平らになり特徴的な並木の道に出た。
奥には、とうもろこし畑が見える。
ここの道沿いは、気持ちよく寝れるようで数多くのランドヌールが転がっていた。笑
その中に特徴的な水色のBASSOを発見。
オーナーは気持ちよさそうに寝ていた。
更に進むと574キロ地点sizunの街に到着。
ボトルが空になったので、水とコーラを補給したいところ。
ここでは、街が出してくれている私設のエイドがあって、コカコーラが見えたので、停まる。
ここでは、コカと水とオレンジ1個を頂いた。フルーツも旨い!!
マダムとは、いろいろ話をしたけど、娘さんが日本に行ったことがあるという話。
フランスは、親日家が多い。
これは、本当の話と実感した。
せっかくなので、一緒に写真を撮ったり。持ってきた折鶴を渡して、感謝を伝える!
帰って来て知ったが、この周りにはちらほらと、おいしいパン屋があったそう。
またまた宿題が増えた。
D764とは、ここで一旦お別れ。この写真に写っているレストランが、私設のエイドを開設していた。
看板に”pizza”の文字が見えたので、食いたい!!その一心で止まった。
しかし、外のテントには、残念ながらピザはなかった。
向かいのスタンドでトイレを借りてリスタート。
この先でサメハルさん達とエンカした。
スピードが落ちていて、いろいろ精神的に追い詰められているよう。
時間が苦しくて、ブレストでFしようか迷っているようだ。
”ワンチャンあるかな??”
って聞かれたけど、
全然まだ間に合う!!諦めたら負けだ!!
と自分にも言い聞かせるように言った。
諦めない心、大事!!
二人は、自分より15分、30分遅いスタートのはず。自分より、アドバンテージがある。
ちょっと歓談して、ツーショットを撮って差し上げた。
軽くダンシングして、ふと見ると2人が後ろに。数回振り返るも、距離が縮まらないので、健闘を祈って先に行かせてもらう。
そこからは、また一人旅に。
街を超え、高速道路を跨いで更に進む。
しばらく進むと前に海らしきものが、見えてきた。
たくさんのランドヌールが、ここまでこれた喜びを写真に残していた。
橋をわたると、住宅の前を通り、湾沿いを500mほど走る。この旅で海沿いを走るのはここだけだった。
線路の下を通りブレストの街中へ進む。
少しきつめの坂を超え、登っている最中にパラパラと雨が来た。
スタートしてここまで晴れだった事に感謝して、バス停で一休み。
離れたところの空は明るく、すぐ止むだろう。
濡れて走るには、肌寒く。雨具を出すほどの雨でもない。
ブレストの街は、坂ばかりで港町な感じ。小樽みたいな感じ。
程なくしてpcに到着。
Brest pc6
(13:16) 612.3km 43:42(22min)
お昼までに到着と思ったが、厳しかったようだ。
とりあえずコントロールでブルベカードにスタンプをもらう。
なぜか、フランチの書く数字はオシャレ。13時16分。
見てもらえれば解るが、街のサイクリングクラブのスタンプが押される。
想像だが、クラブの恒例行事になっているのだと思う。
ブレストのステッカーをもらう。
レストランは、混んでそうだったので、とりあえずメカサービスでポンプを借りエア補充して、手持ちのオイルをさす。これでまた600キロ安心して気持ちよく走れる。
念の為、シーラントで塞がった穴を確認しておく。固まったシーラントが見えるが、問題ないようだ。
このときはそう思った。
クローズの時間は、11:46 1.5 時間ほど前。
まだまだ借金生活は継続中だ。
出発の時間で見ると1:52の借金生活である。
このときは、気がついていなかったが、自分は、大きな勘違いをしていた。
それは、後ほど。
うまいものが食べたいので、ブレストの街中で食べる事にする。何より、シューズを脱ぎたい。
スタート前は、寝ないでココまで来よう。
そう思った事もあったが絶対に無理なことを悟る。
PCの出口で、またサメハルさんに会う。
フードをゲットしに行くのであろうか?
自分と対して変わらないタイムではないか!?
この程度の遅れならば、全然時間内ゴールできるであろう。とこの時は思った。
この後もたびたび、スライドすることになる。
挨拶してリスタート。
とりあえず、なにか”うまいもの”食べたい。
そう思ってブレストのPCを後にした。
美味いものを食べる!!というのは、全ての原動力だ。
paris-brest-paris Randonneurs 2019 4.Tinteniac (360.6)からLoudeac (445.3)
- 4.Tinteniac (360.6)からLoudeac (445.3)
時刻は14時過ぎ、カッコよく走り出したが、 起きてからもう24時間活動している。
奴が出てきた。
そう、睡魔だ。
無理もない、あと4時間も走れば24時間走り続けていることになる。
満腹になって眠くなったので、バス停裏の芝生で昼寝する。
しかし、環境が良くなく、少し横になった程度。
走っていて、眠い時に倒れこむようにして寝るのはタイムロスが無くて良い気がする。
目を瞑り横になるだけで脳が休まる感覚がある。
あまり良く寝れなかったが、30分ほどでリスタート。
同じ風景が続くが、メドレアックの立派な教会を眺めたり、街並みを見るだけで非常に楽しい。
途中、クディアックの街でこのコース唯一の踏切を超える。
WP(wellcome point)を過ぎるが、PCではないのでスルーする。
念のためスタッフに
”CONTROLL??”
と聞いてみたが、
”NO CONTROL!”
との事。
やはりWPのようだ。
お礼を言って先を急ぐ。
街をすぎると、左折してバイパスのような広い道(D166)に出て、右折してまた細い道へ。
良く北海道の景色と似ている事を言われるが、ここまで丘の襲来と地平線を感じる道はあまりない気がする。
北海道は平らな道が多い。
こんな道は道東の一部にあるくらいだろう。
最も北海道らしいのが道東な気がする。
この道では、日本では見れないものが見れた。
あのセガのキャラであるヘッジホッグ!!!
アイツが、轢死体となってペラペラで横たわっていた!!
野生のハリネズミが居る事も驚き!!
であるが、それが干物になって横たわる。
絶対に日本では、ハリネズミの煎餅なんて見る事のできないものであろう。
あとは、見る事が出来なかったがなめくじが馬鹿デカイらしい。
なお、轢かれたてのほやほやの丸々とした奴も1体。
あれは、踏んだら落車する厚みだったな。 想像してたよりもデカイ!
もしかしたら、自転車に惹かれて死んだのかもしれない。
意外と見れるようで見れないもの。
それが、ロードキル!
北海道でもキツネ、鹿はたまに見る事ができるが、シマリス、カブトムシ、ヘビ、ウニ、昆布は珍しい。
ひそかな楽しみ??である。
この道沿いには、ところどころに私設エイドがあり、フレンチのかわいい子供がたくさん居た。
惹かれつつタイムロスを嫌って水が切れるまで、自分は停まらなかった。
水が切れてしまったので意を決して止まる。
挨拶して、水を頂く。
テーブルには、 採れたてのプラムがあり頂く。
うまい!
確信したが、フルーツが旨い!!
北海道と同じく寒暖差がおいしいフルーツを作るのだ!
他の方のレポートを読むと平たい桃がうまいらしいので、次回に宿題にしたいと思う。
そして、マドーレーヌを食べた記憶。 (カルフールでも見たが、大袋のマドレーヌは個別包装もありお土産に良かった。しかもお手軽なお値段だった)
座らずにリスタート。
しかし、自宅の前をPBPが通るなんてちょっと羨ましいと思ってしまう。小さな子供の頃から大人になるまで4年に一度のお祭り!
自転車文化はこのように 育まれていくのだろう。
後、気が付いたのは子供の多さ。道端でもPCでもたくさん見る事が出来た。
先進国ではいろいろな理由から、出生率が下がるのだが、フランスでは様々な政策で出生率を上げる事に成功してた事を知った。子供は国の宝だね。
ほんと、日本はヤバイ状況になりつつある。
遠くの太陽が随分下がった気がするが、日差しは相変わらず強い。
このあたりでN&Nさんを大集団のパックで目撃する。
何となく付いて行ってみるが、たぶんN&Nさんは気が付かず。
(出発前には香港デモで空港が閉鎖されヤキモキしていた。キャセイパシフィック航空でのトランジット)
会話することもなく見失ってしまった。若干無表情のように見えた。
ここまでほぼ丸一日のライドをしているから、そんな元気なハズもないのだが、、、
(後で聞いたら非常に調子が悪く、物が食べれない位だったらしい)
普段のブルベでは速すぎて遭遇することは稀である。
ゆっくりと落ちていく太陽を正面に見ながら、ルディアックに向かう。
向こうから、2人のパックが来てすれ違う。地元のサイクリストとはじめは思ったが、フロントにはナンバープレート!
先頭集団が既にブレストを折り返してきたのである。800キロ走ってあの力強い走り!やはり、格が違う。しかし、そこに三船さんの姿は無かったが、この後にすれ違ったようだ。
三船さんのPBP2019はこちら
https://cyclist.sanspo.com/487674
結局ルディアックに着くまでに20人ほどとスライドした。
Loudeac pc4
(20:22) 445.3km 26:48 (7:51)
20時過ぎてこの明るさだから変な感じがするが、ようやく400ブルべが終わった。
自転車を止めてコントロールまで歩く。
次のカレまでは76キロある。
ここには案内所があり、カレにシャワーがあるのか?聞いてみたが、わからないという。
とりあえずコントロールで、スタンプをもらう。
クローズまでは、余裕がある。
疲れは、心配するほどでもない。
しかし、寒い朝方までに少しでも距離を稼いでおきたい。
でも寝る前にはシャワーを浴びたい。カレにシャワーがあれば行こう!
案内所に戻っても一度、カレにシャワーがあるか?と聞くと、少し待ってろ!
と、わざわざ聞きに行ってくれた。
しかし、なかなか帰って来ない。
時間だけが過ぎていく、止まっている時間が長いとますます体が重くなっていく。
結局、カレにシャワーはあるとのことだったが、自分の気持ちは”ココで寝る”に決まってしまった。笑
とりあえず、お腹が空いたので何か食べることにする。コントロール横にはレストランがあったが、すぐに食べて眠りたかったので、階段を降りたステージ前のバーに行く。
ステージに向かう途中に石井君に会ってディナーに誘う。
元気そうで何より。
ステージの前には、出店があり、フレンチフライドポテトがうまそうだった。
そして、肉肉しいガレット。
メニューは決まった!
ここもトークンが必要なようだ。
離れたバスで、いつものトークンを手に入れて店員さんにシルブプレする。
異国の音楽を聴き、旨いものを食い、初めて見る景色にうっとりする。
そうそう、これが旅なのだよ。ランドヌーリングを感じる瞬間なのだ。
石井君は来なかったので、連絡すると疲れてベッドルームに向かったようだ。
こうしてココに居るのはフィニッシュの為、その為に各自必要なことだけをすればよいのだ。
ブルベ中の時間は、貴重なので仕方あるまい。
ここで盛り上がって寝れなくなるのも本末転倒。
やはり、ポテトがうまい。 テーブルソルトをたっぷりかけて頂いた。
滞在中は、マック、PC、バーガーキング等でポテトを食べたが、すべてがカリカリに揚げられており、
これが、”フレンチフライド”ポテトなんだ。
と、妙に関心してしまった。
日本のは、揚げる時間が足りなくて水分が抜けきっていない。
シードルは、上品な味を想像していたが、酒臭い漢らしいリンゴの”酒”だった。ドライでガツンとくる味。といえば伝わるだろうか?
間違いなく、日本では飲めない味だと思った。香りもあまり立っていない。
酒飲みは、こういう味が好きなんだ!と思いつつ。
おいしくいただいた。
自分が買った後には、ポテトは品切れになり。何人か買えない人がいたようだ。
このあたりもフランスらしい。
余ってしまうよりは、良いよね。
ガレットも脂が少なめでおいしい。牛肉のソーセージがこちらのスタンダードのようでドイツ式とは違った味わい。
補給が上手くいっているおかげか、空腹感もそれほどでもない。胃腸のためには、このくらいで仮眠した方が良いだろう。
起きてからがっつり食べるとして、そろそろ寝る算段をする。
そろそろ、薄暗くなってきており若干寒いが、シャワーを浴びたいので3ユーロ?ほど払ってシャワールームへ。
そして、歯を磨く。
2015は紙のバスタオルを貰えるようだったが、今回は不織布の新品のものが貰えた。
着替えスペースの奥には、”female→”の表示があって、その奥には秘密の花園が!?
ヒトに気配はなかったような??
問題は、その通路からmaleの脱衣が丸見えな事。笑
まあ、おおらかな国民性を表している。
シャワールームの中に入るりバルブを回せば天井からぬるいお湯がちょろちょろ出てくる。ちょっと温度低いけど暑い風呂に入る習慣もないのかもしれないフランスのひと、これで十分なのだろう。
本当は、もっと熱いお湯が欲しいが仕方ない。
パスポートと貴重品、ブルベカードは、いつものケースに入れて壁のフックに掛けて常に見ながらシャワーを浴びた。
ここで、こいつを失うわけにはいかないのだ。
日本に帰れなくなることより、自分のPBPがここで終わってしまう事が悲しい。
床にはシャンプーとボディーソープのボトルもあった。
せっかく自前で用意したのでそちらを使う。
フランスのソープは、なぜか泡立ちの悪いものばかりだった。 硬水のせいだろうか?
すっきりしたのでリラックスウエアを着てベッドへ向かう。
一度外に出ないといけないのだが、気温は15度くらいで寒い。
受付で5€の料金を払い案内されたのは、快適なベッドマットだった。
帰って来てから知ったのだが、残り半分のエリアは、コットで寒かったらしい。
自分もコットを持っているけど、暑くて寝れない時は快適だ。
しかし、寒いときはロフトがゼロなので背中=気温となってしまう。今回の気温だと、かなり寒かったのではないだろうか?
モバイルバッテリーからbeelineやらiPhoneを充電し、ブルベカードと貴重品(パスポート)は首から下げ、飛行機でGETした耳栓とアイマスクをし、備え付けの毛布をかぶると即座に意識が落ちた。
3:00にiPhoneの目覚ましで起床する。ボランティアスタッフが、お向かいさんを起こしていた。
良く寝れた気がする。
しっかり寝たので、眠くもないし脚もダメージはそんなに残ってない。
おそろしく快適な睡眠だった。
周りのベッドは満床に近い。その場でウェアに着替えて寒さに備える。
寒さ対策にスリーブは、ウインドストッパーにした。ジャージは、POCのグリーンに。 朝方はかなり寒いだろう。
とりあえず、荷物を詰めたバッグを持ってトイレに向かう。
ステージ前のトイレには、少し列ができていたがすぐに入れそうな状況。
ボランティアの方が清掃してくれていた。かつ目の前でペーパーを補充してくれた模様。空港でよく見るこのデカイロールのもの。
ピカピカのトイレで、すっきり。
そして、千切れる紙。
え??笑
もう笑うしかない。
中央の黒い所の中心からペーパが出ていた。
幸い日本製の素晴らしい紙が手持ちであるのでそれで事なきを得た。期間中で自前の紙を使ったのはここだけだった。
(先輩からのアドバイスで紙を持っていけとの話があったので)
手洗い場でボトルに水を補給し、レストランでまともなものを食べる。
食わないと食べ物が手に入らないかもしれないし、何よりお腹が空いた。
並んでオーダーしていくが、やはり取りすぎてしまう。
ココで、私の番よ!!と詰め寄るキツメの白人女性がいた。
いやいや、ディッシュが出てくるのを待っているのだから、先に会計しても良いでしょうに??あなたの前は空いているんだし。
他の人のレポートにも似たような人が出てきていた。が同一人物か??
450キロも走ってくると余裕がない人は、イライラしているようだ。
限界を超えた人もいるだろう。
余裕がなくて楽しめない人もいる。
聞いた話によると、結構罵声が飛ぶシーンがあったそうだ。
限界の向こう側に来てしまったのかもしれない。
オレンジジュース(ミニッツメイド)が旨い。1本でも飲み足りなかったので追加で買う。
気が付かなったが、少し脱水気味だったようだ。
逆に水分を摂りすぎて夜中に寒いトイレに行くよりは、良かったと思うことにする。
走ってる時も水こそたくさん飲めるが、ナトリウムやミネラルが不足してしまうので、やはりポカリの粉などがあったほうが良いと思う。
水を飲んでもすぐに出てしまう場合や、頭が痛い場合は、ナトリウムが足りない場合が多い。
ポテトの塩だけでは、足りなかったようだ。
空気は乾燥しているようだ。
しっかり寝たので体も軽い。 鳥のささみがパサパサで飲み込むのに苦労する。あまり美味しくなかったが、プロテインはしっかり摂っておく。
食べながら、タイムスケジュールを確認していく。
睡眠で貯金は、すべて消化!いつもの借金生活に入っていく。
クローズの時間は、やはり過ぎている。
46キロ先のサン・ニコラの仮想クローズが40分前。2:40くらいなので3時間ほどの借金だ。
ブレストまで150キロほど、往復ゆっくり走ると20時間だろうか?
朝の時間は、寒いので走りたくない。
しかし、そうも言ってられない状況なので、もぐもぐして走り出す決心をする。
今日は、どんな一日になるだろうか?
ロック プレベェゼルを超え、ブレストの地に至り、プレガステル橋を拝む。
何度も読み込んだ話の中に自分が登場しているのだこれほど楽しい体験はない。
雨具プラス、ダウンの防寒装備で漆黒の闇へと漕ぎ出していく。
あと2時間もすれば太陽が昇り、自転車人生で最高の一日が始まるはずだ。
paris-brest-paris Randonneurs 2019 3.Fougeres(306.1)からTinteniac (360.6)
- 3.Fougeres(306) から Tinteniac (360.6)
自転車乗りあるあるだが、ライド中に頭に曲が流れて永久リピートすることがある。
千歳空港へ向かうクルマの中で聞いた曲なのだが、走り出したら無限リピートした。
今回、頭の中でずっと流れていた曲がこれである。
チカラが湧いてくる曲なので聞いてみてほしい。
Skillet - "Feel Invincible"
さて、帰ってきてから知った事だが、フジェールはこんな街らしい。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%AB%E5%9F%8E
時間は10時まえ、まともな朝食を採りたいところ。
PCを出ると、いくつか交差点をすぎ町中を登っていく。
右にブーランジェリーが有って、たくさんのエントラントがパンを買っていたので自分も寄る事にした。
ここの店員さんがまた素晴らしく可愛いかった。(画像はナイ)
キッシュは、おいしかった。
しかし、塩が足りない?
そもそも正しいキッシュの味など解らない。
過去にキッシュなんて食べた事なんてないのだ。
ベンチに座っているとたくさんのランドヌールが駆け抜けていく。
自分もリスタートする。なんせ先は長いのだ。
走り出すとケバブ屋があってちょっと悔しい。PCでパンは買えるからだ。
4年後にぜひ寄りたい。
PBPにおいて、炭水化物は手に入れやすい。といえる。
しかし、野菜とタンパク質は、意識的にとろうと思っても難しかった。
油っぽい食事とあわせて、足りないカロリーや塩分。
そして確、実に蓄積していくダメージ。
体が、プロテインを欲しているのが解る。
ここ最近のブルベでは、ヨーグルトなどでプロテインを取る事で(負荷が低い事もあり)筋肉痛とは無縁の生活だった。
走り方で3桁と4桁のブルベで何が一番違うのか?
と言えば、ダメージを残さない事だと思っている。
左にFougeres城が見えてくる。
本当に城の横を通るので観光ブルベだ。
大きさが伝わるだろうか?
ここは、ブルターニュ王国の中心だった街。中世の浪漫に思いを馳せつつ坂路を登る。
帰りにゆっくりと観光しようと思い先に進む。
フランスで自転車乗りは、素晴らしくリスペクトされている。
それは、パリ-サイクリングやPBP中でも凄く感じられた。
特にブルターニュ地方は、ロードバイクがメジャーな土地柄で、集団でサイクリングしていたり、チームがトレーニングしている姿を見れた。
(逆を言えばそれしかやる事が無いとも言えるのだが)
すれ違う車が、クラクションを鳴らし、身を乗り出して応援してくれる!!
Allez-allez!の掛け声と共に!
街を通れば、子供たちがハイタッチを求めてきたり、PCでの盛り上りだったり。
それぞれが、パリブレストパリでありフランスにおける自転車文化であると感じた。
しかし、フジェールは道が狭い割に交通量も多く、ドライバーのマナーも少し他の地域とは違うようで、多少無理な追い越しもされた。
帰国後に見たPBP動画でフジェールで追突されたものがあったのもうなづける。
https://www.youtube.com/watch?v=8pEP3QoFqUg
少し暑さを感じながらFougeresを後にする。
食べ掛けのサンドウィッシュをジャージのバックボケットに入れて、
これぞPBP!と思いつつ進む。
走りながらソフトシェルで腕まくり、ジップを全開に!
景色もすぐに見慣れた畑ばかりの風景に変わった。
この天気!景色!
自転車乗り冥利に尽きる。それすなわち最高だ!
しかし、残念な事にフランスでは珍しい西風。
読んだ数多くのレポートには、雨こそあれど風の話は出てこなかった。
最初ほどではないが、相変わらずアゲインストである。
この程度ならば気にならない。
しかし、確実にじわじわと効いてくるものだ。
次に入った街でどうにも眠くなったので教会のベンチでサンドウイッシュ残りを齧りつつ、タイマーを60分後にセットし少し寝ることにした。
しかし、日差しの強さで暑くて目覚める。40分ほど寝れたようだ。
寝足りないので延長戦を申し込むべく裏に日陰のベンチが無いか探しに行くが、 あいにく無かった。
諦めてリスタートする。
まだ11時過ぎだというのに、この日差しの強さ。
湿度が低いからか、日差しがダイレクトさを増している。
さすがヨーロッパ!さすがフランス!である。
もう何が起こっても楽しい思い出になる事間違いなしである。
しかし、日陰に入ると寒く、気候は北海道の10月くらいに似ている。
ヨーロッパは、空気が軽くて気持ちいい。
北海道から来てもそう感じた。
ソフトシェルを着て走り出す。
フルカウルのベロモービルに追いついた。
フェラーリロゴに赤い車体! 下りで何度か抜かれたが、ロケットような速度だった。
復路では、(横転して)傷ついた個体も見かけたので曲がるのは苦手なんだろう。
パンクやトラブルは、カウルが邪魔して大変そうだ。
気が付くと、後ろの荷物の安定が悪い。
バイクパッキングは、荷物の出し入れが考慮されておらず、出し入れが面倒である。
自分の場合は、その上にドライパックを積んでいるのでなおさらである。
止まるのはタイムロスだが、仕方ない。 中折れしてタイヤに擦りそうである。
路肩に寄せてパッキングし直していると、、、、
背後から衝撃が!!!
立ちあがると地面と頬ずりして呻くドイツ人のおじ様。
ずっと唸っている。
一向に立上ろうとしない。立てない??
緊張が走る。
後続の人が、止まって医者を呼ぶか??と英語で話かけて救護してくれた。
咄嗟のときは、英語など出ないものである。
すぐに返事は無かったが、医者の必要はないようだ。
肩から落ちたようで鎖骨が心配だったが、大丈夫なようだ。
他の参加者が追い抜きざまに”please sleep”と声がかかり居眠り?の疑惑が自分の中に生まれる。
もしかして居眠り運転なの?
路肩に横たわる自分のバイクを起こすとガーミンのマウントが折れていた。
オーマイ、ゴッシュ!!
ショックだが、仕方ない。
補給食のポイフルが見える。アゴの運動にもなり眠気にも低血糖にも効くので、自分はよく食べている。
ホイールのチェックをすると問題無し、今回の機材で一番のウイークポイントは、ホイールだと思っていたので安心した。
役に立つか解らないが、スペアのスポークだけは、1本ずつ持ってきた。
ドイツの人は、手や肘、膝などを擦りむいたようだが走れるようだ。
とりあえず、共に走り出し会話してみた。
むこうも謝っていたので、居眠りだろうか?
”ちょっと、ステーが折れたけど小さな問題さ。
HAHAHA! 全然問題ない。”
と言っておいた。
なにより、自分が間接的にとはいえ、一人のランドヌールをDNFに追い込んでしまったら??
間違いなく気持ちよく走れないだろう。
楽しむ為に走っているのに、気持ち良く走れないのは不幸だと思う。
彼とは、写真をとったりして次のタンテニアックのPCまで一緒にパックした。
彼は完走出来たのだろうか?
残念ながらフレームNOが不明で解らない。 (今見るとN108に見える。だとするとゴールしたようだ)
しかし、世界のランドヌールを居眠りさせてしまうなんて!!PBPってば恐ろしい!
落車報告もたくさんあり、相当な乗り手も落車していたりする。
ブルベでのトラブルは、DNFするトラブルに繋がる深刻なもの以外はスパイスだ。
同じリズムで走っていると刺激が欲しくなる。
DNFに繋がらないように気を引き締める。
この事件の後、走行中に止まるときは、対向車線で止まるようになった。
苦労して参加したPBP、是が非でも、認定を勝ち取りたい。
小さな事で、デンジャーを回避できるならば、誰もがそうするだろう。
いやそうすべきなのだ!
走行中にやりとりしていた友人には、今もこの事は言ってない。お涙頂戴でもないだろうし。
言ったところで何もプラスにならないだろうし、動揺させてはまずいと思ったので。(喜ばせるだけだったりして?笑)
大きなパックでドイツの盟友と共に走っていく。
この区間はひたすら田舎を進む。いや、どこでもそうなんだけど。
なにげない街の景色が素敵だ。
街に入りコースは学校のような所に誘導され、PCなことに気が付く。
基本的に自分は、時間が厳しくないときは、距離も時間もQシートも全く見ない。
気が付いたらPCに着くのが、集中して楽しめているなによりの証拠だと思う。
Tinteniac pc3
(13:59) 360.6km 20:26 (1:15)
(現地時間)距離 タイム(滞在時間)
歩いてコントロールへ向かいスタンプをGET!
とりあえずコーラとオレンジジュースを購入。
横には、サンドウイッシュが売っていたが、朝に食べたし、以降無限にローテできるだろうしパス。(その後食べる事は無かった)
時間に余裕がある?ので2Fに有るレストランへ行く事にした。
列はそれほど伸びてなく、5分ほど行列で食べ物にリーチすることが出来た。
パン以外の栄養素をしっかりここで食べなければ、明日も元気に走れないので気合いを入れてオーダーする。
気が付くと後ろにはオダックスジャパンPBPジャージを着た外人が!もうジャージ交換したの!?しかも何故か日本語が上手い。
お金を払ってソロで座って食べていると、先ほどのおじ様が対面へ。
東京在住で、ブルベに良く出ている有名大学のプロフェッサーでした。名刺を頂いたり、折り紙を差し上げたり少しゆったりする。
パリブレストパリ参加中にパリブレストを食べることに成功する!
ハンバーグは、油っぽいと嫌だなと思ったけど、まったくの赤身でタマネギもなくホントビーフ100%だった。
和牛の油っぽさを喜んでいるのは、日本人の価値観のようだ。自分はステーキも赤身が好きである。
ポテトは、自動的に入れられたので米もパスタも売切れだったのだろう。バターたっぷりのスープも美味しかった。
紅茶以外は、平らげる事ができて胃腸の不調も無し!!
パリブレストの味??
それは、是非4年後に自分で味わってみて欲しい。
ドルーのPCにも有ったようだ。
自転車に戻り折れたステー外して、残骸をゴミ箱へ。
リフレッシュ出来たので気持ちよくリスタート。(クローズ17:45、今みると4Hほどの貯金) 少しルディアックで寝れそうな貯金だ。
次のルディアックまでは、90キロほど。
暗くなる前までには到着出来る事だろう。
頭の中では、Skillet - "Feel Invincible"が、無限にリピートしていた。
paris-brest-paris Randonneurs 2019 1.Rambouillet(0km) からMortagne AP(117.5km)
1.Rambouillet(0km) からMortagne AP(117.5km)
スタートの日 (2019/08/18)
目が覚めたのは11時近く。良く寝れた!
自分のスタートは17:30。同室の石井君は18時スタート、前日の夕食時に寝だめ作戦を話し合い、ひたすら寝ることにしたのは正解だったようだ。
とりあえず起きて、適当なものを食べる。その後、着替えてブルベの装備を整える。前日の天気予報だとスタートの時間まで雨だったが、14時くらいまで雨に変わっていた。
これは、ドライでスタートかもしれない。
前日のバイクチェックは、雨の中行われて寒い思いをしたのでドライスタートは嬉しい予報だ。あの気温で雨が降ると完走率は著しく下がるだろう。
外を見るとどんよりとした鉛色の空。しかし、雨は降っていない模様。早く行ってゆったりするプランはナシ!!ゆっくり準備を始めギリギリに到着するプランに。パッキングするも荷物が多く、いつもどおり四苦八苦する。そして、お気に入り18650ライトのキャップを探すも無い。
頑張って探したけど見つからずパリ観光サイクリングに行くのにキャップを外して何処かに置いた記憶があるのだが(この行動が既に変)。
お気に入りライトは結局置いていく事に。代わりにガシロン1600と18650のシングルを持っていく。バッテリーはすべて18650を使っているので問題ない。
いろいろしているとあっという間に16時近くになりホテルを出発する。
(16:00)
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paris-brest-paris 2019 0.5
0.5 Rambouillet(0km)
- 前日バイクチェック (2019/08/17)
スタート前日はバイクチェックが行われる。
エントリー時に車検の時間を自分で選ぶ事が出来る。混雑を避けるためだと思うが、なんせ参加者は6000人を超える。
どのみち時間通りに進むスケジュールではないだろう。
自分が選択したのは9:15だった。
雨の予報さえなければ、会場でゆったり過ごしてお祭り気分を味わうのも良いと思うが、当日の天気予報は雨だった。
軽く食事をとり雨具を持って、2人で出発する。
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