paris-brest-paris 2019 0.5
0.5 Rambouillet(0km)
- 前日バイクチェック (2019/08/17)
スタート前日はバイクチェックが行われる。
エントリー時に車検の時間を自分で選ぶ事が出来る。混雑を避けるためだと思うが、なんせ参加者は6000人を超える。
どのみち時間通りに進むスケジュールではないだろう。
自分が選択したのは9:15だった。
雨の予報さえなければ、会場でゆったり過ごしてお祭り気分を味わうのも良いと思うが、当日の天気予報は雨だった。
軽く食事をとり雨具を持って、2人で出発する。
8時過ぎにホテルを出てグーグルマップ通りに最寄の駅まで向かう。
日本では使えないグーグルマップのサイクリングモードが使えて便利だった。余談だが、自分のナビデバイスbeelineもこの機能を備えており、ルートが確定してナビしてくれるので非常に便利だった。
ナビの指示どおりに進むと高規格道路のわきに白線が引かれただけのヤバいサイクリングロードに出る。何か起これば、確実に大事になりそうな雰囲気。
クルマのスピードは100キロ超えである。
この選択が間違っていた事にこの時は気が付かなかった。
進んでいくと、ガラスが落ちているのが見えたが、祈りながら進むしかない。
特にガラスが濃いところを通った時にいい音と共に後輪が一気にゼロ圧に。
自分は、チューブレスを愛用しておりゼロ圧は、大穴である事がすぐに解った。
すぐさま、穴を確認すると想像よりデカイ。
日本で新品のRBCCの25Cを入れてきたのだが仕方ない。チューブを入れるか迷ったがシーラントを入れてポンピングすると走れそうだったので応急的にそうした。
そう、応急的に!
だが、それが後々にトラブルを引き起こす事になる。
CO2ボンベはあるが、苦労して持ち込んだ限りある3本。こんなところで使う訳にはいかない。
石井君の携帯ポンプをありがたく借りて入れるとなんとか保持してくれた。
少し乗るとシーラントが固まるまでエア漏れが有ったが、時間が惜しいのでそのまま駅へ。
ブルベで、パンク程度は常に折り込んでおくべき内容だ。
トラブルが起これば、対応能力を試されていると思う。そう常に試されているのだ。
そう思うだけで、あわてないで済む。
パンク修理の得意不得意は、有ると思うので余裕があれば声掛けしている。ブルベはレースではないし、イベント発生時の連帯感はお互いの満足度をあげるスパイスのようなものだと思う。
秘密の遊びを共有する仲間のような連帯感もまたブルベの魅力だ。
普段の自転車イベントでは絶対に味わえない連帯感が味わえるかもしれない。
前日のパリでのサイクリングで思ったが、フランスには(オランジーナとか)瓶のジュースが多く、路上にはその影響か?ガラス片が多かった気がする。
また、国民性からかゴミの分別という概念はあまりない。(それでも分別ステーションは、街で見かけたが)
フランスの人って、おおざっぱでおおらかな性格なのだ。それが自分には、非常に居心地が感じられた。
他の参加者で、パンク5回とか、ホイールまで買い換えた話を聞いたので自分はラッキーな方だと思う。
予定より遅れてトラップ駅に到着。電車は、1時間に2本ほどでまだ時間に余裕があった。
駅前では、切符の自販機前でタイの人が悩んでいる様子。せっかくなので実演して教えてあげたら、友達を連れてくるという。いやいや、買おうよ。笑
もうお金入れるだけなんだし!リセットして去るタイの人。笑
今回は、タイの方に縁があるようだ。
サクッと自分の切符を買ってホームへ行くとその人達が来たので、記念撮影。
自分は、ポンプを借りてひたすら空気を入れていた。石井君も手伝ってくれ、優しさに惚れそうになる。
異国の地で人の優しさにふれる。
ドラマに有りそうな…
結果を書いておくと、残念だが愛は生まれなかった。
会場に行けばフロアポンプが借りれると思うのだが、さて辿り着けるのか??
列車に乗っても、シーラントの落ち着きが悪く、ひたすらポンピングしていた。
自転車マークの付いた車両には、バイクラックが3台ほどあるのだが、もちろん満車なのでみんな座席の横まで持ち込み。
駅に着くと人だかりそして雨が降っていた。
即、雨具装着!
ランブイエ城の目の前も石畳で多数の人がここでパンクしたようだ。
石の間にスキマがあり、サイドカットした人が多かったのだろう。ここは、押して歩くか、遠回りしたほうが良いと思う。意外と坂が多くて迂回も大変だけど、セーフティを取るのが正解だ。
会場に向かう途中に空気圧が限界に達してしまったので、独りまたポンピングする。先行してしまった石井くんが戻ってきてくれて二人して、会場へ。
申し訳ない。
会場には、たくさんのエントラントが居て気分が盛りあがる!腕もあがる!
日本人も400位普通に居るので、あまりアウェイな感じは無かったが、いろんな人と話をした。
30分ほど並んだところでようやくバイクチェックを行うテントが見えてきた。
バイクチェックに必要なものは、パスポートと本レジ後に送られてくるPDF、
ブルベ装備のバイク。
そして、明日から旅に出る元気なハート。
ブレーキは効くよムッシュ!
会場には、オフィシャルのTシャツや、ポスターも売っていて華やかな雰囲気。
そしてメカニックサービスもあった。
昼も近くお腹が空いたので初サンドウイッシュを頂く。会場には、熾火で焼いたソーセージの香りが漂い食欲をそそる。
複数の食べ物を扱う所で使えるトークンをカウンターで交換して握りしめてそのセルフを言う。
”ボンジュー! サンドウィッシュ シルブプレ!”
パリジェンヌが渡してくれたソレは最高に旨かった!
食べたら濡れて寒いのですぐ撤収した。
いかんせん、この気温の雨は寒い。
しかも、洗ったばかりのシェルの水弾きが悪く、通気性が落ちているのが良い気持ちではなかった。
明日が雨なら通気性はかなり悪いだろう。
会場内には、フレームビルダー の展示会も開催されていた。帰国してから知ったが、日本からも有名なビルダーさんが、参加されていたよう。
https://grandbois.jp/blog/20190912/25542/
雨もひどくなって来たのでさらりと写真を撮って退却。
この日の18:00にオダックスジャパンが日本人参加者を集めて写真を撮る告知をしていたが、待ってられないし電車に乗ってホテルまで帰ることに。(結局ゴール後に延期にになった)
早速、装着してエアーを足して眠る。シーラントも落ち着いたようだ。タイヤはこのままでいく!
手に入れたPBP記念ジャージを着て盛り上がる。
これは、安いし思い出なので買うのがおすすめ。
今回から、エアロジャージになっていて ワンサイズ大きめでちょうどよいサイズだった。
TLを見ても、”ジャージ小さいww”と盛り上がっていて面白い。
しっかりカロリーを摂るために宴をして眠る。
明日は、いよいよスタートの日。
眠れないのが定番であるが、しっかりと眠れるのか?
自分との戦いに勝つことはできるのだろうか?
YouTubeでの拾い物だが、雰囲気を感じて欲しい。