Blanc upas vélo équipe ​

ブルベを走っているときに感じる「ロングライドとグルメの相性の良さ」。ランドヌールやランドヌーズと時間を共有する心地よさ。Blanc upas vélo équipe ​ は、この「心地よさ」を共有できる世界で唯一のフィクションクラブだ。

paris-brest-paris Randonneurs 2019 13.  after paris-brest-paris

  13.  after paris-brest-paris

 

 

 

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フィニッシュ地点は、お祭りのようだった。

 

 

アコーディオンを演奏するボランティアの方がいたり、それぞれにフィニッシュの喜びを分かち合っている。

 

この時間には、朝の寒さはどこへやら、汗ばむ陽気。

 

じりじりと太陽パワーは凄まじい。

 

 

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さて、気になるのは参加している仲間の事だ。

 

 

Sさんは、グーグルマップの位置共有をみると、あと1時間もあればフィニッシュできそう。

 

 

スタートは同じグループなのでクローズのタイムも同じ。あと22分でクローズだ。

 

 

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当時のgooogle 位置共有の画面

 

 

 

さすがに30分で15キロは、この距離を走った後だと厳しい。

 

胃腸の調子が悪かったとの事で、厳しい時間をすごしていたので仕方ない。

 

 

この時は、ふわふわした頭でそう思っていた。なんせ寝てないので

 

 

自分もコアタイムより後ろのほうだ。

 

とは思っていたけど、それよりも後ろにいたので苦戦したに違いない。

 



 

 

 

 

さて、フィニッシュ受付では、メダルと共にミールクーポンが渡された。

 

 

 

 

これがフィニッシャーズランチだ。

 

 

通りかかった参加者が、この洋ナシのタルトがうまいぞ! と教えてくれた。笑

 

 

みんな、ゴールしてずいぶんと開放的になっている。(もともと、そうかもしれないけど)

 

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今回からスタートミールとともに ケータリングサービスが入ってかなり改善されたようだ。

 

 

 

 

 

さて、どこに座ろうか??

 

 

知り合いなどいないだろうし適当に座ろうと思ったときに ふと一人の日本人と目があう。

 

 

 

 

 

 

あー!!

 

 

 

 

なんと、Sさんゴールしてました。(よく見るとgoogle位置共有も1時間前の位置を示している-90時間も戦うとバッテリーの残量もきびしい)

 

 

自分の数分後にゴールしたとのこと。

 

 

 

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一緒にリンゴジュースで祝杯!

 

 

英語読みだとサイダーであるこれもブルターニュ地方の特産とのこと。(あまりリンゴの木は見かけなかったが)

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同室の相棒は、メカトラブル(パウルスプリング折れ)の為ビレンヌ(1011キロ地点)でFを決め、TGVで撤退戦を楽しんでいる。

 

結局、メカサービスでも治せなかったようだ。

 

 

 

 

 

普段、壊れない所が壊れる。

 

まさにPBPには魔物が住んでいる言われる由縁だ。

 

 

 

 

4桁までリーチして、Fする悔しさは計り知れない。

 

走行レポートでも、普段あまり聞かないトラブルでリタイヤしている人が多い様に思う。

 

 

ベテラン勢の中には、ほぼ新車にしてPBPにアタックしている方もいる。(ベテランほど、年間走行距離が桁違い。ダメージもそれはそれは蓄積されているもの)

 

最後は、お財布と相談になりそうだ。

 

 

エンジンが戦う世界だと、レース毎にOHして臨むものだが、自転車の世界もそうなりつつあるのかもしれない。

 

 

 

フィニッシュ地点のランブイエには

 

それぞれのPBPを 楽しんだ開放的な雰囲気が溢れていた。

 

 

 

 

 

インドやタイのジャージが、ゾウのデザインでかわいいという声や 

 

それぞれの国のPBP記念ジャージがみれて楽しいひと時だ。

 

公式ジャージもキャンセル分なのか ベストと共に売られている。

 

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参加者のバイクもそれぞれに工夫されていて見ていて飽きない。

 

 

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楽しいひと時は、あっというまに過ぎていく。

 

 

そしてクローズセッションが夕暮れのなか1時間遅れではじまった。

 

 

 

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さっきまでの賑わいも、ゴールのクローズが過ぎてからは、徐々に日常を取り戻していく。

 

 

 

 

 

19回目のparis-brest-paris は幕をとじたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか??
実際の1200ブルべの雰囲気は、少しは伝わったでしょうか?

 

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それぞれにPBPを完遂しようとする姿は、結果の如何にかかわらず美しくて それぞれに心に残るドラマがあります。

 

こんなことを言う人もいるでしょう。

 

フィニッシュしていないブルべに価値はない。

 

本当にそうでしょうか?

 

自分はそうは思わないです。

 

 

ぜひ、実際に走ってみてほしいです。

 

 

 

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Paris 

1218.6km 89:27  

 

 

と書きましたがカッコつけましたが、ほんとはRambouilletです。

 

 

よくPBPは、400 ブルベ3回と言われます。

 

 

自分の場合は、400.200.(寝てるけど)眠れない600という感じ。

 

睡眠で区切ると400.400.400ではありましたが、、、

 

 

初の1200チャレンジは、クローズの30分前ながら、無事に認定完走することができました。

 

 


一度目の仮眠から、借金生活に突入しフィニッシュまで解消できなかったけど、心の底から楽しめる海外ブルべでした。

 

 

ちなみにPBP2019のpcクローズ時間は、ちょっと独特で等間隔で区切られていません。

完走率を上げるため??(なのかは知りませんが)に中間のクローズ時間が厳しい設定になっています。

 

 

タイムアウトに関しても、次のPCまでに挽回するように。

 

 

と公式の文章にも載っており、フランスのお国柄を表した、ファジーな仕様となっております。

 

 

 


下記リンクは、webデータを集計したもの。

下から数えた方が早いけど、そんなことは些細な問題です。

 

Paris–Brest–Paris (PBP) Results

 

 

 

 

目的は楽しむこと。それを忘れてはいけません。

 

忘れた瞬間から苦痛に。

 

ただ楽しむためには、いろいろ準備が必要です。

 

 

 

 

 

次回20回目の2023paris-brest-parisは、無事に開催できる事を祈っています。

そのころには新型コロナは、季節性のインフル程度の扱いになっているでしょう。

 

 

 

2019年の時点では、世界がこんなことになっているとは、想像もできませんでした。

自分の命もやはり有限で、また4年後に行けばいいよ。と簡単には言ってはいけないのだなと人生半分を折り返すと思います。

 

 

すんなりとスタートには立てないPBPですが、多少の犠牲を払ってでも走る価値はあると思います。

 

自分は、行ってよかったです。

 

そして、走ってみたい!と思った方は、こちらをどうぞ。(2019クリスマスに書き始めたのでおよそ2年。お待たせしてすませんでした)

Paris-Brest-Paris 2023 エントリーガイド - Blanc upas vélo équipe ​

 

 

 

 

 

 

楽しみ方も闘い方も、人それぞれ。

 

 

 

 

 

 

それが、ブルべさ。

 

 

 

 

 

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