Blanc upas vélo équipe ​

ブルベを走っているときに感じる「ロングライドとグルメの相性の良さ」。ランドヌールやランドヌーズと時間を共有する心地よさ。Blanc upas vélo équipe ​ は、この「心地よさ」を共有できる世界で唯一のフィクションクラブだ。

Paris-Brest-Paris 2023 エントリーガイド

paris-brest-paris 2023 

          エントリーガイド

 

 

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真っ暗な中、遠くに風力発電の赤い光だけが見える。

 

 

そこへと続くランタンルージュ。

 

 

 

ブルターニュの風を受けて、間違いなく自分は憧れのParis-Brest-Parisを走っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Paris-Brest-Paris Randonneurs 2019

 

                          ~2023PBPを目指す人へ~

 

 

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今からブルベを始めて2023PBP(Paris-Brest-Paris)を走る事が出来るか?

 

と質問されたら自分は、迷わず”oui”(ウィ フランス語でyesの事)と答えるだろう。

 

2022年には、コースや日程が発表されることだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

続きを読む

paris-brest-paris 2023  プロローグ

またPBPのスタートが迫ってきました。

 

北海道民としては、4月からバタバタとSRを取得して

 

6月の過去最悪のコンディションと言われた宗谷600、やっパリ雨かよ紋別600。

 

そしてPBP修行組が多かった2023摩周湖1000 (60人出走して18名がDNF)とまさにPBPのために修行するシーズンとなっています。

 

 

そんなこんなで、渡仏が、1週間後に。準備に明け暮れています。

 

参加される方は、ドキドキのワクワクで過ごしていることでしょう。

 

あとは自分を信じて走るだけです。

 

コース上でお会いしましょう!

 

ちなみ自分のトラッキングは以下です。

 

時間があれば覗いてください。

 

では!

 

というのをここに書かずにフランスへ行ってしまい。。。

ぼちぼち書き始めていこうと思うます。2023のレポートを!

 

 

 

 

Tracking !! in the Paris Brest Paris Randonneur. Check it out! https://rtrt.me/ulink/CCTA/CC-2023/tracker/RZCBA7LK/focus #pbp2023

paris-brest-paris 2023  プロローグ

またPBPのスタートが迫ってきました。

 

北海道民としては、4月からバタバタとSRを取得して

 

6月の過去最悪のコンディションと言われた宗谷600、やっパリ雨かよ紋別600。

 

そしてPBP修行組が多かった2023摩周湖1000 (60人出走して18名がDNF)とまさにPBPのために修行するシーズンとなっています。

 

 

そんなこんなで、渡仏が、1週間後に。準備に明け暮れています。

 

参加される方は、ドキドキのワクワクで過ごしていることでしょう。

 

あとは自分を信じて走るだけです。

 

コース上でお会いしましょう!

 

ちなみ自分のトラッキングは以下です。

 

時間があれば覗いてください。

 

では!

 

というのをここに書かずにフランスへ行ってしまい。。。

ぼちぼち書き始めていこうと思うます。2023のレポートを!

 

 

 

 

Tracking !! in the Paris Brest Paris Randonneur. Check it out! https://rtrt.me/ulink/CCTA/CC-2023/tracker/RZCBA7LK/focus #pbp2023

paris-brest-paris Randonneurs 2019 13.  after paris-brest-paris

  13.  after paris-brest-paris

 

 

 

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フィニッシュ地点は、お祭りのようだった。

 

 

アコーディオンを演奏するボランティアの方がいたり、それぞれにフィニッシュの喜びを分かち合っている。

 

この時間には、朝の寒さはどこへやら、汗ばむ陽気。

 

じりじりと太陽パワーは凄まじい。

 

 

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さて、気になるのは参加している仲間の事だ。

 

 

Sさんは、グーグルマップの位置共有をみると、あと1時間もあればフィニッシュできそう。

 

 

スタートは同じグループなのでクローズのタイムも同じ。あと22分でクローズだ。

 

 

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当時のgooogle 位置共有の画面

 

 

 

さすがに30分で15キロは、この距離を走った後だと厳しい。

 

胃腸の調子が悪かったとの事で、厳しい時間をすごしていたので仕方ない。

 

 

この時は、ふわふわした頭でそう思っていた。なんせ寝てないので

 

 

自分もコアタイムより後ろのほうだ。

 

とは思っていたけど、それよりも後ろにいたので苦戦したに違いない。

 



 

 

 

 

さて、フィニッシュ受付では、メダルと共にミールクーポンが渡された。

 

 

 

 

これがフィニッシャーズランチだ。

 

 

通りかかった参加者が、この洋ナシのタルトがうまいぞ! と教えてくれた。笑

 

 

みんな、ゴールしてずいぶんと開放的になっている。(もともと、そうかもしれないけど)

 

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今回からスタートミールとともに ケータリングサービスが入ってかなり改善されたようだ。

 

 

 

 

 

さて、どこに座ろうか??

 

 

知り合いなどいないだろうし適当に座ろうと思ったときに ふと一人の日本人と目があう。

 

 

 

 

 

 

あー!!

 

 

 

 

なんと、Sさんゴールしてました。(よく見るとgoogle位置共有も1時間前の位置を示している-90時間も戦うとバッテリーの残量もきびしい)

 

 

自分の数分後にゴールしたとのこと。

 

 

 

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一緒にリンゴジュースで祝杯!

 

 

英語読みだとサイダーであるこれもブルターニュ地方の特産とのこと。(あまりリンゴの木は見かけなかったが)

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同室の相棒は、メカトラブル(パウルスプリング折れ)の為ビレンヌ(1011キロ地点)でFを決め、TGVで撤退戦を楽しんでいる。

 

結局、メカサービスでも治せなかったようだ。

 

 

 

 

 

普段、壊れない所が壊れる。

 

まさにPBPには魔物が住んでいる言われる由縁だ。

 

 

 

 

4桁までリーチして、Fする悔しさは計り知れない。

 

走行レポートでも、普段あまり聞かないトラブルでリタイヤしている人が多い様に思う。

 

 

ベテラン勢の中には、ほぼ新車にしてPBPにアタックしている方もいる。(ベテランほど、年間走行距離が桁違い。ダメージもそれはそれは蓄積されているもの)

 

最後は、お財布と相談になりそうだ。

 

 

エンジンが戦う世界だと、レース毎にOHして臨むものだが、自転車の世界もそうなりつつあるのかもしれない。

 

 

 

フィニッシュ地点のランブイエには

 

それぞれのPBPを 楽しんだ開放的な雰囲気が溢れていた。

 

 

 

 

 

インドやタイのジャージが、ゾウのデザインでかわいいという声や 

 

それぞれの国のPBP記念ジャージがみれて楽しいひと時だ。

 

公式ジャージもキャンセル分なのか ベストと共に売られている。

 

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参加者のバイクもそれぞれに工夫されていて見ていて飽きない。

 

 

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楽しいひと時は、あっというまに過ぎていく。

 

 

そしてクローズセッションが夕暮れのなか1時間遅れではじまった。

 

 

 

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さっきまでの賑わいも、ゴールのクローズが過ぎてからは、徐々に日常を取り戻していく。

 

 

 

 

 

19回目のparis-brest-paris は幕をとじたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか??
実際の1200ブルべの雰囲気は、少しは伝わったでしょうか?

 

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それぞれにPBPを完遂しようとする姿は、結果の如何にかかわらず美しくて それぞれに心に残るドラマがあります。

 

こんなことを言う人もいるでしょう。

 

フィニッシュしていないブルべに価値はない。

 

本当にそうでしょうか?

 

自分はそうは思わないです。

 

 

ぜひ、実際に走ってみてほしいです。

 

 

 

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Paris 

1218.6km 89:27  

 

 

と書きましたがカッコつけましたが、ほんとはRambouilletです。

 

 

よくPBPは、400 ブルベ3回と言われます。

 

 

自分の場合は、400.200.(寝てるけど)眠れない600という感じ。

 

睡眠で区切ると400.400.400ではありましたが、、、

 

 

初の1200チャレンジは、クローズの30分前ながら、無事に認定完走することができました。

 

 


一度目の仮眠から、借金生活に突入しフィニッシュまで解消できなかったけど、心の底から楽しめる海外ブルべでした。

 

 

ちなみにPBP2019のpcクローズ時間は、ちょっと独特で等間隔で区切られていません。

完走率を上げるため??(なのかは知りませんが)に中間のクローズ時間が厳しい設定になっています。

 

 

タイムアウトに関しても、次のPCまでに挽回するように。

 

 

と公式の文章にも載っており、フランスのお国柄を表した、ファジーな仕様となっております。

 

 

 


下記リンクは、webデータを集計したもの。

下から数えた方が早いけど、そんなことは些細な問題です。

 

Paris–Brest–Paris (PBP) Results

 

 

 

 

目的は楽しむこと。それを忘れてはいけません。

 

忘れた瞬間から苦痛に。

 

ただ楽しむためには、いろいろ準備が必要です。

 

 

 

 

 

次回20回目の2023paris-brest-parisは、無事に開催できる事を祈っています。

そのころには新型コロナは、季節性のインフル程度の扱いになっているでしょう。

 

 

 

2019年の時点では、世界がこんなことになっているとは、想像もできませんでした。

自分の命もやはり有限で、また4年後に行けばいいよ。と簡単には言ってはいけないのだなと人生半分を折り返すと思います。

 

 

すんなりとスタートには立てないPBPですが、多少の犠牲を払ってでも走る価値はあると思います。

 

自分は、行ってよかったです。

 

そして、走ってみたい!と思った方は、こちらをどうぞ。(2019クリスマスに書き始めたのでおよそ2年。お待たせしてすませんでした)

Paris-Brest-Paris 2023 エントリーガイド - Blanc upas vélo équipe ​

 

 

 

 

 

 

楽しみ方も闘い方も、人それぞれ。

 

 

 

 

 

 

それが、ブルべさ。

 

 

 

 

 

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paris-brest-paris Randonneurs 2019 12.   Dreux (1173.7) から Rambouillet(1218.6km)Paris

12.   Dreux (1173.7) から Rambouillet(1218.6km)Paris 

 

 

Dreux (1173.7)

 

8:47

 

最後のPCをリスタート。

 

Qシートのクローズは7:46 

 

1時間の借金生活継続!

 

最後PCまで借金を返すことはできなかった。

 

いくらPBPが緩いとはいえ、ゴールのクローズに間に合わなかったら、認定外完走となるだろう。

 

 

自分のゴールクローズタイムは11:30で、すでに3時間を切っている。 

(実際にリザルトに使われたスタート時間は、ゲートを切った17:33だった。トランスポンダーのタイムはサイトでは見ることができていた。そして、PBP2015には多少認められたアディショナルタイムは、今回は一切認められなかったようだ。)

 

 

45kmをいつものように走ればよい。

 

 

 

 

簡単なお仕事です。

 

 

 

 

3時間ほどで、このランドネは一つのリザルトになる。

 

 

 

 

 ドルーの街を出るといつものように下りに入る。

 

いつものように広い平野が見え、気持ちよいフラットロードに入る。 

 

 

交差点を左折する。

 

 

 

 

少し進むとメジエール=アン=ドルエ, サントル の街を通る。

 

 

 

コース沿いにブーランジェリーがあったので立ち寄る。

 

わずか、ドルーから2kmほどだが、ゴール目前でハンガーノックは避けたい。

とにかくカロリーを摂る。

 

 

ゴール間際には何があるかわからないし、タイムリミットに向かって詰めていく。

 

 

 

 ここからの3時間は濃密なものになる。

 

 

 

 

人が誰もいないので、バイクに鍵をかけて中に入る。

 

 

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www.google.com

 

 

 

ボンジュール! 

 

と中に入ると ショートヘアの若い女の人が店番をしていた。

 

もはや慣れたルーティンなのだが、周りに誰もいないので緊張する。

 

なぜか、この一つだけがおいしそうに見えた。

 

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 アーモンドクリームデニッシュ!

 

これだけ買って、すぐにリスタート。

 

車上で食べる。

 

これは、うまい。(テンプレ)

 

 

フランスのパンは本当にうまいし、バターもクリームも本物だ。

(きっとアーモンドクリーム(フィリング)は、大手の工場で作っているのだろう。ボンヌママンだったりして?)

 

 

 

 

 この区間は景色も素晴らしく、コース設計者の心意気が見える。

 

1100キロを戦ってきたランドヌールに見せたい景色。(変更前の景色も同じようなものだったのだろうか?)

 

 

 

これがフランスだ!と言わんばかり景色だ。

 

 

 

今回はランブイエ発着の初コースだけど、2015もココを走ったのだろうか??

 

 

 

フランスを走っている。

 

 

 

夢のような感覚から実感にすっかり変わっていた。

 

 

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メジエールの町を出る。

 

 

 

フランスの町の入口と出口には、必ず看板がある。

 

出口の場合には、画像のように赤い斜線が入っている。

 

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 PBPを象徴する一つの景色として自分の脳に刻まれる。

 

 

 

 

 

昨日まで走ってきたブルターニュの道とは違い、本当にフラットで気持ち良い道だった。

 

 

 

 

 

あと数時間で終わってしまうのが、本当に名残惜しい。

 

 

 

 

 

 

ブルべの最後は、いつもこの感情だ。

 

 

 

 

 

 

とはいえ、ゆっくりしている暇もないので先を急ぐ。

 

 

 

 

 

 

 

ここまで来て、タイムアウトは避けたい事態なので、

 

 

”余裕をもって”

 

 

フィニッシュしたいところだ。

 

 

 

 

 

ところが、自分はいつもコレができない。

 

 

 

 

 

 

 

太陽のパワーは偉大で、すっかり快適な気温になりつつある。

 

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※帰国後、ここの区間で ストリートビューに移っている人を見つけた。

期日は大会期間中。

フランス人の粋な計らいといったところだろうか?

 

www.google.com

 

 

小さい町をいくつか過ぎ、 残りも20キロくらいになった時。

 

 

ふと後輪に違和感を感じる。

 

 

 

後輪がすごく柔らかい。

 

 

 

 

 

 

はて??

 

 

 

 

 

 

 

 

 コレってもしかして!? 

 

 

 

 

 

 

 

 

パンクしてる!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

下を見て乗りながら確認する。

 

 後輪が、無常にも ふにゃふにゃだ。

 

 

 

 

 

 その小さなカフェの向かいに止まりうなだれる。

 

 

あと20キロ。

 

 

時間にして1時間くらいだろう。

 

 

 

 

 

手持ちの武器は、一つのスペアチューブとcoo2ボンベが2本。

 

 

 

 

この時、私が選択したのはボンべでのエア補給だった。

あと20kmならば、60分でゴールできるはず。

 

 

 

 

止まる時間を最小限にとどめたかったのだ。

 

 

 

 

 

なにかあっても、まだリカバリーは効くはず。

 

 

 

 

 

今考えると不思議な選択だ。

昨日、路上で借りたポンプもこうなると重要な意味を持つのかもしれない。

 

 

 

もちろん、人によっては確実にチューブ交換する人もいるだろう。

 

 

 だが、この時の自分の選択は、co2ボンベでのエアー補充だった。

 

 

 

 

 

 

よほど切羽詰まっっていたのか、画像はない。

 

まさにギリギリ隊の必死!!

 

 

 

 

 

 

ボンベを使ってすぐさま、コースに復帰!

 

止まった時間は、最小限!

 

 

 

 

 

 

速くゴールしなければという焦りから、必死のペースで走る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だがしかし!!

 

 

 

 

 

だが、30分ほど走った見晴らしの良い丘のようなところで無情にも走行不可能なくらいエアーが抜けてしまって地面の感覚がごりごりと伝わってくるようになった。

 

 

 

 

 

あきらめて、パンク修理する。

 

 

 

 

 

暑いので日陰に避難する。

 

 

 

 

新しいチューブを入れタイヤの内側にパッチを張って、チューブが地面と直に触れないようにする。

 

 

 

 

そして、最後のCO2ボンベで空気を入れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

万が一、またパンクして走行不能になっても、参加者にチューブやポンプも借りることもできるだろう。

 

 

 

 

 

時間があればその作業も難易度も高くない。

 

 

 

 

 

しかし、ここまでくると"絶対"にタイムオーバーは避けたい。

 

 

 

認定は逃したくない。

 

 

 

気合いを入れてリスタート。

 

 

 

 

またフラットタイヤしたら何て助けを求めよう。

 

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英語では、なんて言うのか考えながら必死に進む。

 

 

やはり Give me pump!!  か!?

 

 

ちょうど、良いペースのジャーマン ランドヌールとパックすることができた。

 

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丁字路を右に曲がりスタートで見た塀沿いの道に出る。

 

 

 

ここから緩くスタートまで登る。

 

 

 

前のジャーマンにちぎられないように パワーを絞り出す。

 

 

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ちらほらサポートカーらしきキャンピングカーが見えてフィニッシュが近い事を知る。(さすがにフィニッシュは知ってた)

 

 

 

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ランブイエ城の入り口の門を入り石畳を走る。

 

 

 

 

ここまで来ると歩いてもフィニッシュできそうだ。

 

 

 

 

ペースを落としてウィニングランと洒落込もう!!

 

 

 

ランブイエ公園の中に入るとサポートカーがたくさん停まっており

 

 

 

すでにゴールし終えた参加者やサポーターが、拍手と”ブラボー!”の賞賛の声をかけてくれる。

 

 

 

 

 

それってイタリア語では??と思ったので調べてみると、フランス語でも”ブラヴォー”

と発音する。

外国の歓声で聞く「ブラボー!」、その意味は?そもそも何語なの? | ガジェット通信 GetNews

 

 

 

 

 

 

 

この苦労をねぎらってくれる。

 

 

 

 

決して認定完走したものが偉いわけでも、すごい訳でもない。

 

 

 

同じ土俵に立っているものを 互いに称え合うこの感じ。

 

 

 

ランドヌールならではと感じる。

 

 

競技のライバルを讃える気持ちとも、少し違う。

 

 

同志のリスペクトが、感じられる瞬間だ。

 

 

 

 

 

日常では、なかなか味わえないものではないだろうか??

 

 

 

 

そして、この満足感。

 

 

 

 

ブルベ走ってて良かったと思える瞬間だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遠くにゲートが見えてくる。

 

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初の1200ブルべが無事に終わりを迎える喜びを噛みしめる。

 

 

 

 

 

 

 

 

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長かった!!

 

 

 

 

1219km

 

 

 

 

 

フィニッシュ!

 

 

 

 

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ゴールの瞬間は、やった!!

 

 

 

 

という喜び

 

 

 

 

そして、終わってしまったという残念な気持ち。

 

 

 

 

 

やり終えたという達成感でいっぱいだ。

 

 

 

 

 

 

 

あまり追い込んでないので、感情のダダ漏れみたいな事にはならなかった。

 

 

 

 

 

命まで灯してtimeを削っている人とは、感じ方が違うと思う。

 

 

 

 

 

フィニッシュゲートを過ぎた後

 

 

 

 先ほどのパックしてくれたジャーマンにお礼を言ってお互いの健闘を称えあう。

(本当はジャージ交換したかったところだが自分のはしまい込んであったので諦めた)

 

 

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バイクを置いてフィニッシュコントロールに歩いていくとそこには、一緒にパリサイクリングした方が居てびっくり。

 

 

道中では会わなかったけど素晴らしい時間を過ごされたよう。

 

 

良い笑顔の方だ。

 

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前日車検のテントでブルべカードにフィニッシュ受付をする。

 

 

 

長いようで短かかったこの旅を振り返る。

ブレストまでの610キロ。

 

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お別れの前に画像に残しておく。

 

 

 

 

 

 

 

そして、ブレストからパリ 復路の610キロ。

 

最後のスタンプは、右下のスペースに収まる。

 

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こうしてみると、地元のクラブのスタンプもあるし(多くのボランティアはサイクリングクラブ)パリブレストパリと入ったものもある。

 

 

 

 

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ブルべカードは、 往路と復路で上下が逆になっており、それぞれに表紙がある。
そして背景のテーブルの上にはメダルが!

 

 

 

 

 

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ブルべカードは、認定後郵送してくれる。

 

 

このブルべカードにはBRMと同じように自宅の住所が書かれているので、もし落としてもきっと自宅には届くはず。

 

 

 

 

 

今回は完走メダルはゴール後に郵送ではなく、その場で贈呈してくれるようになったようだ。

 

 

 

 

嬉しいサプライズ!

 

 

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Paris

(11:00) 1218.6km  89:27

 

 

 

 

 

END

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

blanc-upas.hatenadiary.com

paris-brest-paris Randonneurs 2019 11.  Villaines LJ(1011.8)から Dreux (1173.7)

Villaines LJ pc11 21:45

 

起こったトラブルには、対応して進んでいくしかない。

 

諦めないかぎり道は、開けると思っている。

(DNFしたところで帰るのが大変なので自走で帰るのだけど)

 

特に内臓の不調を解決するのが難しい。

食べれないブルベは難易度が、数倍に跳ね上がる。

 

 

 今回は、手の痛みも尻も素晴らしく状態が良い。

加えて筋肉の状態もメンタルも素晴らしく良い状態だった。

 

 

お腹が空いたので、フジェールのマックで買ったハンバーガーを車上で食べる。

冷めていても、肉(スーパーフード)は旨い。

食べるために走っている自分は、何よりも幸せを感じる。

自分は胃腸が動いているうちは、ジェル類は食べない。 

 

 

 昨日より暖かく感じたこの日の夜。

しかし、汗で濡れたウエアと疲労した体の組み合わせは、体表面温を気温近くまで簡単に下げてくれる。

下手すると、コア温度まで下がってくる。

 

 

街と街の間は、相変わらずも真っ暗で、時折遠くに見える風力発電がスタート地点近くまで戻って来た事を教えてくれた。

 

 

 

2.3時間走った小さい町にある私設エイドで、ショコラをいただく。

 

アンダーカロリーも手伝って、疲れた体に染みわたる。

 

 

 参加者の為にこんな夜中まで、寒い中本当にありがとう。

 

ホントに自転車愛なのか?親切心か?

 

ありがたいと思う。

 

 

フランスという国は、もっと物騒なイメージを持っていたが、実際には違った。

 

 

いや、物騒な話もたくさん聞いたので自分がラッキーだっただけかもしれない。

 

 

とにかくフランスは自転車乗りの天国だった。

 

 

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 走り出して、リヤの泥除けが擦れる音がしたので、停まる。

ねじが緩んで角度が、ずれていた。

 影と重なっているがわかるだろうか?

 

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 よく聞かれるが、これはジャイアントの片持ちフェンダー

スタイリッシュだが、背中とお尻を守ってくれる。

機能的には十分!

www.cyclowired.jp

  

 

 ふと、タイヤのロードノイズで振り返る。

 

 

 

静かな夜の街を ランドヌールが駆け抜けていく。

 

 

 

普段であればこの時間は静かな街なみであろう。

 

4年に一度だけ騒がしい夜が来るのだろう。

 

 

 

 

ぼんやりと眺めながら、工具を取り出し締めなおす。

 

 

 

 

 そしてまた走り出す。

 

 

 

 そうして、またお腹が空いて来たころ。

 

本日、最初の眠気のピークが来た。

 

 

 

ランドアバウトを左に曲がり緩く下りながら、正面の広い丘に向かって

 

 

ランタンルージュが伸び、丘を越えていく。

 

 

舗装の綺麗なバイパスのようなまっすぐな道だった。

 

 

もう何時間と見続けている景色だが、この景色だけは飽きない。

 

 

 

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そんな中、水色のスペシャライズドのフレームが目に入る。

 

 

初日以来のパックとなったランドヌールの顔なじみ。

 

 

始めて会ったのは、2017年の北見合宿だろうか?

あの夏は炎天下の30度超え。200でさえ、くらくらする位の気温でそれだけでかなりダメージだった。

 

 

一転、次の日の300は、終始土砂降りのなかなか厳しいブルベだった。

雨が降って楽しかった数少ないブルベ。

 

 

 

 

 

久しぶりの再会と ここまでの無事をわかちあう。

 

 

 

 すこしパックして走ったが、この時が一番眠くて辛かった。

  

 

 

経験則で、眠い時は寝ろ!

 

 

なのだが、この時は会話も支離滅裂、眼も虚ろ、相当ヘロヘロな走りだったと思う。

 

特にある程度の勾配の登りになると、速度が落ちるのか緊張も緩んで眠気も強くなる。

 

寝落ちする寸前の眠気のピークだった。

 

 

 

 

 ブルベを走っていると不思議な連帯感に包まれる事がよくある。

 

そして、それはすごく心地の良いものだ。

 

チャンスがあれば味わってみて欲しい。

 

 

 

日本から遠く離れたフランスで、極限状態で戦う仲間。

なかなか居ない存在である。

 

 

 

 ここまで走ったからには、誰しもがフィニッシュを掴みたいもの。

 

 帰国後に聞いたのだが、彼もまたPBPの魔物にやられてしまい。

この後、落車してフレームを破損してDNFしてしまったそう。

 

 

 

消耗品ではないものが壊れないものが壊れたとか、普段起きないトラブルがたくさん起きた話を聞いた。

 

 

 

 やはりPBPには魔物が住んでいる。

 

 

 

 

 

マメールの街に入ると大きなテントに比較的大きな私設エイド。

 

街のサイクリングクラブが出してくれたものらしい。

 

今見ると右の方は、そのチームジャージに見える。

 

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ここで食べた箱入りのチョコが美味しかった。

低血糖に効いた!

 

 

オイル分の少ないカカオ豆たっぷりのチョコであった。

何故か、個別包装してないが、それもフランスらしい。

 

 

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 あとは、右に見える小さなクッキー。

バターの香り高い美味しいもの。

(思い出補正入ってます)

 

 

あとは、ポテトチップスを食べたのをよく覚えている。

 

 

ここでは、AJ北海道のスタッフの方と会ったが、落車して少し怪我をしたとか。

 

 

猛者が集まるPBPでも、いろいろ起こるものだな。

 

 

と眠い頭で思った。

 

 

 

 

 

余談だがフランスから帰ってきて、お菓子とパンをあまり食べなくなった。

マドレーヌ一つとっても、カルフールで売っているものは、アーモンドとバターの香りがしておいしい。パンも小麦粉が違うのか?香ばしさが違う。

 

日本のパンも軽くてスカスカで、あまり食べなくなってしまった。

コストコのクロワッサンは、ちょっとバター過剰だけどフランスのに近いと思う。 

 

帯広の六花亭のお菓子だけは、マーガリンやショートニングをあまり使っていない。

これだけは、今食べても美味しいと思う。

北海道ブルベの際にはぜひ美味しいものをたくさん食べて欲しい!

 

 

 

日本は、北海道にもたくさん乳牛がいる。

しかし、離農する農家も多い。

かたや、仕事が無いと落胆する若者。

 

 

そして、豊かな国とされているのにマーガリンとショートニングで作られたパッケージだけ豪華なお菓子やパンを食べている日本。

 

本当に 幸せとはなんだろうか??と 

 

 

フランスの人は、みんな笑顔だったのが印象的だった。

 

 

 もちろん、美味しいものが食べれるだけでは、幸せではない人も居るだろう。

 

 

しかし、3欲を 質の高いもので満たすのは、動物としての幸福度に大いに影響するのは異論無いだろう。

 

 

人間として、この動物3欲を満たした後に 社会的な幸せは成り立つ。

 

 

 

矛盾しているようだが、この3つが満たされないブルベを走っていると、この事がよく解る気がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 土地勘も方向感覚もよく解らない真っ暗な畑の中を進んで行く。

 

 

どのくらい走ったのか?時間も距離もよく解らない。

 

夢の中にいるような不思議な感覚を感じる。

 

 

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 それも今日の夜でおしまい。

 

明日に昼にはすべて終わってしまう。

 

この残念な感覚は、いつも感じる。

 

この舞台で感じるそれは格別だった。

 

そんな事を考えつつ走っていると 遠くにまた街が見えてくる。

 

街を通り過ぎていくつもりで、夜の街に入る。

 

 

町中の激坂を登っていると人が増えてきて、黄色いベストを着た人が路上に立っていて、誘導される。

 

敷地内に入って確信した。

 

これは、PCだ。

 

 

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 Mortagne AP pc12

(2:43) 1096.2km 81:09 (13min)

  

 

ようやく一番はじめのウェルカムポイントに戻ってくる事が出来た。

 

 

バイクをチェックするも空気も抜けてない。

 

 

問題は起きてないようだ。

 

 

とりあえず、コントロールでスタンプを頂きレストランの方へ。

 

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うろうろするも、惹かれるものは無く。(胃腸が不調気味だったのかも)

 

 

記憶では、12時過ぎのような感覚だったが実際は、この時間。

 

クローズの時間は、1:18 まだ1時間も借金がある。 

 

 

間違いなく寝ている場合ではないのは確かだ。

 

仮眠という選択支など私には無かった。

 

 

 

ここでは、クロワッサンと赤ワインにピッタリなドライイチジクを食べる。

 

 

クロワッサンはカウンターでたしか1€。

 

お金を払うと、手づかみで渡してくれた。

(親切で渡してくれたと思う。やはり、フランスはおおざっぱな国だと思う)

 

 

拒否するのも面倒なので、受け取りかじりつく!

 

 

旨い!(N度目)

 

 

クロワッサンを口にふらつくと、コントロールの前にリカーカウンターがある。

 

 

赤ワインはどこにでもあったが、ここではウイスキーのようなハードリカーも売っていた。

 

目についたのは、レーズンとイチジクのドライフルーツだ。

ずっしりと詰まったデカイパックも売っていた。

 

フランスでは、日本のような個別包装なものは、本当に少ない。

しかし、ここでは透明ビニールに小分けされており、それを購入する。

 

 

2€位で8個くらい入っていたような記憶。

意識朦朧だったので画像はない。

 

 

一つかじると、酸味と甘みもあり、プチプチと旨い。

 

 

この後も車上で美味しくいただくことができた。

ナッツとドライフルーツは、ミネラルの補給に良いと思う。

 

 

長野や北海道もそうだが、寒暖差があると非常にフルーツが美味しくなる。

 

 

カルフールで、このドライフルーツをお土産に買い込んで帰国した。

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お腹が満たされたところで

 

ふらふらとした足取りでバイクに向かい走り出す。

 

 

 

借金に追われる一日は、まだまだ終わらない。

 

 

 

 

自分の未体験ゾーンである4桁の向こう側。

 

 

限界の向こう側を見れる気持ちもあって、睡眠という選択肢はなかった。

 

 

あと122kmを8:30ほどで走ればよいのだ。

 

簡単なお仕事です。

 

 

 

 

 

そう自分に言い聞かせる。

 

 

 

 

 

ボトルの水を駐輪場の脇の水道から補給してリスタートする。

滞在はわずか13分。

借金を返すのだ!!

 

 

 

 

いつものごとくギリギリ隊なのが私。

 

さすがに今回は、寝過ごすのが怖くて途中で睡眠など、選択肢に入る余地もなかった。

 

 

 

そう!

 

 

 

この時点では。

 

 

 

 

 

 

 

 おおきな谷に向かっておりつつ コーナーが見える。

 

 

赤camera氏に 再会してすこし、パックする。

 

 

止まって後ろを振り返ると今度は、白い光の鎖が絶え間なく続いている。

 

 

 

3日の夜にして初めて見る、前側からのプロトン

 

 

今までは後ろを見る余裕などなかったのかもしれない。

 

 

ランタンルージュとは違った美しさ。

 

 

最後は、少し撮影していくとの事でお別れ。

 

 

 

 

 

 

久しぶりの街に入る。

 

1130km ヌイイ シュル ユール 

 

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 角には、カフェそしてブーランジェリーがある。

 

 

何か食べておきたいが、店に入って物色するが、食べたいものがない。

 

 

ブーランジェリーには、パンも売り切れだったような記憶。

 

 

 

 

 

この記事を書いているときに 気が付いたがストリートビューがPBPの当日だった。

 

相当早い時間で参加者もまばらだが、to parisサインがあったり雰囲気は最高だ。

 

過去のビューも確認できるので数年は見れると思う。

 

https://www.google.com/maps/@48.5416962,0.9032981,3a,75y,341.97h,77.2t/data=!3m6!1e1!3m4!1s5XYxUKcgUeARGBPTT7WboA!2e0!7i16384!8i8192?hl=ja

 

 

 

店内を眺めて、この美しい光景を楽しむ。

 

 

カフェでは数人が、カフェを楽しんでいる。

 

 

f:id:Blanc-upas:20210315164549j:plain



 

数時間でこの時間が終わってしまうのが残念な感覚。

 

 それだけ楽しかったという事だ。

 

 

 

 PBPの舞台が、それだけ最高だったってことかもしれない。  

 

 

 

初チャレンジのBRM1000は、早く終わってくれ!と願うばかりだった。

今ではそれも懐かしい。

 

 

 

  

 

 

リスタート時の気合はどこへやら。

 

 

今見ると先ほどのモルターニュから、わずか33キロの地点である。

 

 

 やれやれと思いつつ、また暗闇へと漕ぎ出す。

 

 

 

 

 

小一時間ほど走ると、また街があり、大きな街路樹の奥にテントが見える。

 

 

なんの迷いもなく、そこに止まり 吸い寄せられるようにテントに入る。

 

 

  

www.google.com

往路は左奥から手前へ。復路は、右へ進む。

 

 

 

 後から解ったことだがココは、スノンシュの街が用意してくれたエイド。

 

 

実は往路で寄った場所だが、往路と復路で違う場所を通るので2年近く経って同じ場所だと解った。(SNSで教えていただいた)

 

 

 

眠気の限界で立ちながら美味しいスープをいただく。

 

 とにかく寒い。

 

やられていたので2杯目もいただく。

 

中に細かいパスタが入っているスープだった。

 

 

 

 

 座ってはいけない。

 

立ち上がるにはエネルギーが必要だ。

 

 

 

 

ふと見ると椅子が空いている。

 

気持ちよさそうに 寝ている人がいる。

 

では、自分もちょっと座って一休み。

 

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 画像を見返すと少し明るくなってきている。

 

 

 

なぜだろう? なんだかとっても眠い。

 

 

 

目を閉じるとその瞬間に意識が落ちる。

 

 

 

 

zzz

 

 

 

 

体が、横に倒れて隣で寝ている人にぶつかってしまった。

 

 

sorry!!

 

 

 

ハッ

しまったww  

  

 

 

 

 

でもまだ眠い

 

zzz

 

 

 

 

 

 まだまだ寝足りないよ

 

zzz

 

 

 

 

 

 

 

 

と2度寝まで決め込んでしまった。

 

 

 

ヘルメットテールライトがついたまま寝ているのが自分だ。

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次に目が覚めた時には、すでに外は明るかった。

 

 

 

やってしまった。

 

 

 

目覚ましも掛けないで寝るなんて。

 

 

 

我ながら、○○だな。

 

 

と思いつつ。

 

すぐに走り出す。

 

 

 

 

  裏には、サーカスのようなテントが見えた。

 

 

 

 

 

街を抜けると澄み切った空。

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マジックアワーは、とっくに過ぎていたが十分な美しさ。

 

 

 

 

 朝霧が出てきて美しい。

 

 

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 朝を迎えることができた喜び。

 

 

ブルベのゴール近くで見る景色は、美しく感動を与えてくれる。

 

 

 

この景色を見るためにココまで戦って来たんだと思わせてくれる。

 

 

 

美しい。

 

 

 

 

 

 

疲労は、最高の額縁なのかもしれない。

 

 

ツライ夜を 超えて迎えた朝は本当に美しいのだ。

 

 

 味覚にも、視覚にもこれは効く!

 

 

 

 

さっき意識が落ちたのは、どのくらいだったのか?

 

何時間?いや何十分だったのだろうか??

 

 

 

 

クローズには間に合うのか??

 

 

 

 

 

わかることは、ただ一つ。

 

 

 

 脳が機能回復していることだけは明白だ。

 

 

 

 

  このブルベ貰った!!

 

 

 

 

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時計を見てドルーまでの距離と時間を測る。

 

 

 

 

 

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しかし、時間に余裕などある訳がない。

 

 

 

焦らずに急ぐ。

 

 

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画像が残っていることをみると、そこそこ余裕があったようだ。

 

 

 

 

この景色を形あるものに残したかったのかもしれない。

 

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遠くに街が見えてきた。

 

 

 

 

終わり良ければすべてヨシ!!な天気。

 

 

 

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街に入って、陸上競技場の前にスタッフが立っていることで気がつく。

 

 

 

ここはPCだ!

 


 

Dreux pc13

(8:17) 1173.7km 86:44 (30min)

 

 

 

到着して装備(ユニクロダウンとレインパンツ)を脱ぐ。

 

 

あれだけ寒かったのにもう暑い。

 

 

止まる時間すら惜しかった。

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クローズタイムは、7:46 

 

 

ブルベカードを見ると 8:25なので 39分の借金継続だ。(本当はpcを出たタイムで計算する)

 

 

 

私は、借金を返すことのできない男なのだ。

 

 

 

最後の一区間にアタックする!

 

 

 

ここまで来ると、是が非でも認定が欲しい。

 

 

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レストラン(バー)は並んでいたのでパス。

 

ここの食事は美味しいとのレポートを読んだので残念だったが、仕方ない。

 

トイレに寄ってすぐにリスタート。

 

 

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残りは、45km 自分のゴールリミットは11:30(90時間)なので3時間近くある。

 

 

これは、余裕のフィニッシュ!!(を確信していた)

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、ブルベはゴールするまで解らない。

 

 

 

バイクに乗り込むときにふらついて、やられている自分を嫌でも意識させられる。

 

 

これまでと、同じ作業を3時間!

 

 

簡単なお仕事のはずだった。

 

 

8:47 ドルーをリスタート!

 

https://blog.hatena.ne.jp/Blanc-upas/blanc-upas.hatenadiary.com/edit?entry=13574176438034149919

paris-brest-paris Randonneurs 2019 10. Fougeres(923) から Villaines LJ(1011.8)

10. Fougeres(923) から Villaines LJ(1011.8)

 

 

 

Fougeres pc10 (15:53)

 

まだまだ続く借金生活。

昨日の自分を呪いたい。

 

と思うもアフター ザ カーニバル!

 

 

しかし、天気も良く眠くもない!!

 

 

ライドは、この位楽しくないと!

こうじゃないとイケナイ!!

 

 

ブルベで苦行自慢している(自分も稀にするが)人を見ると、可哀想にと思ってしまう。

 QOB(quality of brevet)は、自分で上げるしかない。

 

こうして走っていると認定など要らないので楽しくサイクリングしたいという気持ちが芽生えてくるのもよく解る気がする。

 

 

 

天気もよく暖かく、そしてフランス。

 

苦しいライドをする理由など一つも無いのだ。

 

 

 

たった一つの理由を除いては

 

ただ一つ、paris-brest-parisの認定にこだわるのか?そうではないのか?

 

 

  

  

認定に届かなかった場合、

足りないものを足して、次回は楽しめるようにリトライするだけだ。

 

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こうなるとなるべく明るいうちに距離を稼ぎたい。

 

しかし、上がらないアベレージに苦しむ一日はまだまだ続く。

  

 

 

 

 

足早にフジェールの街を脱出する。

復路でもやはり信号は少なく10なかったと思う。

 

 

 

 

今回のPBPでは、こんなツイタが流れていた。

 

 

 

 今回、TLで話題になっていたこの画像。私は、リアルタイムでフランスで見ていたのだが、、、

 

それを達成したのがこのお方。

 

昔の宗谷600でちょっとパックしたのだが、その後旭山動物園にもミスコースしたとか?謎

 

 

 

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負荷が足りないのか?背中には水をた4L?だか背負っていて、ゴール後はラルプ デュエズ(L'Alpe-d'Huez)にサイクリングに行くという。

 

少しの距離パックすることができた。楽しんで走っているようで、なによりだ。

私設PC巡りが楽しいとの事。

 

解る!わかるよ!自分も、もっと寄りたい人生だった。 

 

久しぶりの再会だったが相変わらずの人外っぷりだ。

横に長い静岡県民はみんな強い。謎

 

 彼とは、少しパックしたが、自分は先を急ぐことに。

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出発前に日本で話題になっていた。壮大なミスコース。

途中でモンサンミッシェルに寄り道して観光しようというもの。

90キロ余計に走れば、モンサンを拝む事が可能になる。

 

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 モンサンは、パリから遠いので夜のモンサンや朝一モンサンを楽しむならば、周辺に泊まらないといけない。(という予備知識は持っていた)

 

自分も少し考えていたが、考えるだけならだれにでもできるのだ。

 実現は困難だ。

 

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 アンブリエール=レ=ヴァレー での下り

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自分は、タイムはどうでもよく。

 

レースでもTTでもないブルベをより楽しいを基準にして走っている。

より楽しいを求めて、よりツライ思いをすることもあるのだが、それもまたブルベ。

 

 こんな楽しい900キロを自分は走った事が無かった。

 

 

暗くなるまでは、まだ5.6時間はありそうだ。

 

 

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 アンブリエール=レ=ヴァレー への下り

 

 

今回は、いつも通り寝すぎてしまいひたすら借金を返す。

日本のブルベだとタイムアウトで即DNF決定だが、PBPはルーズで寛大なのだ。

公式文章にも3つ先のPCまでにオンタイムに戻せば良いと書いてある。

フランスの国民性を表しているとも言える。

 

もう眠い時は、借金しても寝ろ!なのである。 

自分の完走タイムが、10時間早くても誰も褒めてくれない。(と私は思っている)

ブルベの楽しみ方は、ひとそれぞれ。

ヨーロッパでは、90時間には女子のアテンドする人以外は、ほとんどエントリーしないとの事。 

 

個人的には、ブルベなんだから認定に拘って走って欲しいと思う。

個人でサイクリングしているのと変わらないのでは?

 

ただ、ひたすらに自分の欲を満たすのみ。

 

 

 

 

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ちから強い走り!

女の人は、パックして走っているのが多かった印象。

 

ここでは、女も男も関係ない。

 

 

 

974キロ地点のアンブリエール=レ=ヴァレー 

 

河川丘陵を下りて赤い橋を わたり、その後すぐ登るクランクな街。

オレンジの看板のレストランがあるところだ。

 

 

各レポートを見ても、この街が印象に残っている人が多い模様。

 

 

自分は混んでいるレストランを避けて登り途中で左側のガレージへ!

 

 

 

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ここでは、いろいろフルーツや飲み物を頂いた。コーラは、私設エイド以外で手に入るのは稀で、ボトルに満タンにしていただく。

 ここは、ご覧のとおりカンパボックスがあった。

 

 

お店に入って清算するよりも時短になるのもありがたいポイント。

 重たい€硬貨を全て置いてくる。

軽量化!

 

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お礼に折鶴を渡して写真を撮る。

 

 

 

 

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個人のガレージを開放してくれているのは、本当にありがたい。

 

 

奥には ベッドマットもあり 眠れそうな環境だ。

 

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きっと、この4年に一度のお祭りを楽しんでいるのだろう。

世界の人が自分の家の前を通っていく。

そんな環境を楽しんでいるように思えた。

そんな彼らは、カメラを向けると良い笑顔をしてくれる。

 

はじめは、”メルシー!(Merci)” と答えていた。ふと、teenたちが、参加者のプレートを見て その国の言葉を掛けていた。

日本は、アリガトー!!だった気がする。

 

それでピンと来た! 彼らは、フランスという国に誇りを持っているが世界の人が来るイベントなのだから、世界に触れた方がより刺激になるのではないだろうか?

折り鶴を 手にする笑顔をみて確信した。

 

北海道で農家しているような人だと、フランス語で話し掛けられる機会などないだろう。

 

バカンス時期には、楽しいイベントなのだと思う。

 

 

 

お礼を伝えて リスタートしようと外に出る。

 

 

 

 

そこには、ダンシングして登っていく石井君の姿があった。

4桁ブルベの3日目にあの走り!?

 

 

80時間組とパックしていた。

 

声を掛ける!!

しかし聞こえなかった様子、しかし元気だ。

 

この調子だと余裕で完走できそうだ。

この時はそう思った。 

 

 

 リスタートしてしばらく走るとまた見慣れた景色になる。

 

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次の町で、石井君を発見した。

スーパーの前で水分補給中だった。

 

真横になってから、声掛けしたので気が付かれず。止まれず。

 

 ま、後で会うでしょう。(この時はそう思ったが、、、)

 

 

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 やはり、どこかで見たような景色。

 

PBPを走り慣れている人から聞く

 

”景色に飽きる”

 

とはこの事なんだろう。

 

 

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素敵な景色にご機嫌になると、そんなことはどうでも良く。

 

 

自分が、未経験の1200ブルベ中なんて事は、すっかり忘れてしまう。

 

 

異国の初めて見る景色のライドは、非常に楽しく心地よい。

 

 

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整備工場のコレクション

 

 

 

 

 

ふと、リヤタイヤが柔らかい事に気がつく。

シーラントの落ち着きが悪く、リークしているようだ。

フジェールでシーラントを足して、タンテニアックで暴発。

6時間でこれか、、、

 

足したシーラントは、中身が液体だけのもので、どうやらこのままではマズイ予感。

特に下りがヨレて不安だ。

 

もう少しでPCなので、このまま行きたいところ。

いざとなれば、手持ちのスペアタイアはある。

 

祈る気持ちで進む。

 

 

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青い矢印が、parisになっている。
 

 

f:id:Blanc-upas:20201026113239j:plainマイヨジョーヌ! 

 

f:id:Blanc-upas:20201026115404j:plain2cv

 

 

984キロ地点で、ゴツゴツとした地面の感触がこちらに伝わってきて、エアが限界なのを悟る。

今見ると アンブリエール=レ=ヴァレーからわずか10キロの地点だった。

 

そこには家の前で応援するファミリーの姿があった。

 

 

すかさず、声を掛ける!

”ギブミー ポンプ!!”

 

 

www.google.com

 

 

 自転車大国フランスならばポンプ位すぐあるだろうと予想した。

残るco2ボンベはあと2本。こんなところで減らすわけには行かないのだ。

 

この空気の抜け具合ならば、次のPCビレンヌまでは走れるだろうと予想して。(今見ると25キロしかない)

 

家の方に走っていくムッシュ! 

 

そして付いていく私。

 

 

入口に農場らしき看板があったのだが、うまく撮れていなかった。

google mapで見ても個人のおうちらしい。

 

 

奥の物置に探しに行ってくれたムッシュの手には、骨董品レベルのおもちゃのようなポンプが握りしめられていた。

 

 

んー!? 

声にならないというのは、こういう事。

 

筒の太さはコーラの缶ほどで、バルブは米式だった。高さは、傘くらい。雰囲気は骨とう品。

 

これは、クルマ用のものだ。(低圧だとok)

 

お礼を言ってとりあえず受け取り、空気を入れてみる。口金もクランプ式で外れること数回。 

 

完璧といかないまでも、1時間は走れるであろう位の空気を入れる事ができた。

 

 お礼を言って 足早にコースに復帰する。急いでいたので、折鶴も渡さなかった。

 

後ろで、”おまえのナンバーを教えてくれ!” との声が聞こえる。

 

 伝えておいたので、トラッキングを見てくれてたのかもしれない。

 

 

 

空気がPCまでキープできる保証はないので頑張って進む。

実際は1時間ほどだったらしいが、、、

 

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 フランスでは、柔道は人気スポーツだ。

と思ったけどそんなはずはない(思考力の低下)

 アレイ・ベンジャミンさんの応援看板だろうか?

 

 

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 いよいよ日も傾いて来た!

 

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もう少しで4桁の世界へ。

 

 

 

 

そしてようやくビレンヌの街へ。

 

 

 

 ここのPCの歓迎っぷりは、自分がツールの選手になったかのよう!

 

 私の動画ではないですけど、雰囲気を感じて欲しい。

時間帯によっては、もっとにぎやかなようだ。誰のレポートを読んでもビィレンヌのpcの盛り上がりが一番凄いと書いてあり、確かにそうだった。

 

www.youtube.com

 

素晴らしい盛り上がり!!自分がプロツアーを走っているかのように思える。

 

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1時間ほど、空気が抜けていくタイヤと戦った為か、長く感じた1時間だった。

 

 

このまま走るのは、無理そうな感触だったので修理を心に決める。

 

 

盛り上がりもそこそこ、テキパキと!!

 

 

 

Villaines LJ pc11

(20:46) 1011.8km 75:13 (59min)

 

 

18:16クローズなので2.5時間の借金だ。(プラス滞在時間なので本当は3.5時間)

 

 

おかしい。

 

借金が増えている!

 

 

この頃から、今夜は寝ない覚悟を決め始める。

 

空気が抜けたタイヤは確実にアベレージを落としてくれた。

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街の人は盛り上がっていたけど、私の心は重い。

 

さしあたり、PCでスタンプを頂き。

 

一息つく。

 

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フランが食べたかったけど、無いとの事。

またしてもリンゴ攻め!

 

今見ると明らかにカロリーが足りない。焦りと思考停止が始まっていたのかもしれない。

ドリンクも買っていないようだ。

 

 

帰国してから知ったが、道の反対側にレストランがあったらしい。

 

 

メッセージをチェックすると石井君が、フリーのトラブルで途中で止まっているらしい。

2人ともに後ろに居ることに驚いた。

自分も借金しているこの状況で、二人とも苦戦しているようだ。

 

 

胃の動きが止まるお尻が痛いとか、600では出なかった問題がこのあたりでは出てくる。

 

4桁ブルベの難しさはこの辺にあるのかもしれない。

 このあたりは、トレーニングではなくて実践あるのみ。

 

ブルベのトレーニングはブルベでしかできない。とは、ばるさんの言葉だが、よく表していると思う。

 

 

持っているスペアタイヤと換えるか、思慮しながら食べる。

 

 

タイヤを換えたところでチューブレスは、エア漏れが落ち着くまで時間がかかる。

いつものブルベのように空気を足しつつはしるブルベは今回は苦しい。 

やはり、修理続行なのである。

 

 

食べて、出口側のメカニックサービスへ。

 

 

 

カニックサービスは、ひっきりなしに忙しい。

 

前の人は、ちょうどホイールのトラブルで新品ホイールは数百ユーロだ。

街のATMはあっちだ!

と説明を受けているところだった。

 

 

そりゃ、ホイールが売っていたら買うよ。

PBPの認定がかかっているんだから!!

 

 

無言の裏には、そんな気持ちが見える。

彼はATMに走っていった。

ブルベ中にホイールを買う人を見たものは少ないであろう。

 

 

 

パンクなら、こいつだ!

 と勧められたのは、缶入りのパンク修理材だった。

 

 

既にシーラント入ったチューブレスには、効かないだろう。

IRCでも出しているが、シーラントが入ったタイヤでもOKなのだろうか??

 

 

そう思ったが、やり取りをするのが面倒だったので入れてもらう事に。

やはり脳が疲れていたのかもしれない。

 

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座って待ってろと言われ、また他の修理に取り掛かるムッシュ

 

座って少し待つと、ムッシュがパンク修理材を入れてくれた。10€位だったような。

 

 そして、穴から出てくる白いムース。

 

2回ほど空気を足しても、やはり噴出は止まらない。

 

 

 

 

 

 

ここで、決断した。

 

手持ちのチューブを入れてもらう事にした。(今思えば買えば良かった)

 

 

振り返れば、ここで新品のタイヤを導入すると、、、

 のちの展開が楽になったのかもしれない。

 

ドルバックの奥底に持っているのだから。

 

 

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 終わらない修理と過ぎていく時間。

 

 

目を閉じて椅子に座りながら、今夜の事を思う。

 

確実に寝れない。

眠れる時間があっても、眼が覚める自信がないし、起きて走り出す自信がない。

 

 

 

もう外は、暗くなりつつある。

本来なら貯金ができて睡眠にあてれるはずだったのに。

 

 

 今日は朝からそれを目指して頑張ってきたのだが、ちから及ばずいつもの状況になっている。笑

 

 

ムッシュは、丁寧にシーラントを拭いてチューブを入れてくれた。

 

ありがたい。ありがたい。

 

 

お礼を言って出発する。

 

 

 

 

すこし、寒さを感じるがまだ耐えられる気温。

 

この借金生活から早く脱出しなくては、、、

 

 一抹の不安を抱えながら、義務感に似た気持ちで

 

 

まだすこし明るい西の空を背に 暗くなりつつあるパリへの道へ 漕ぎ出していった。

 

 

 21:45

 

 

 

blanc-upas.hatenadiary.com

 

paris-brest-paris Randonneurs 2019 9.Tinteniac (868)から  Fougeres(923)

9.Tinteniac (868)から  Fougeres(923)

 

 

 

 

この日も、ひたすらオンタイムに戻すことを考えて頑張るのみ。

 

借金生活は、つらいぜ。

 

にぎやかなタンテニアックを出発。

 

 

Tinteniac(11:12)

 

 

 

今日は日差しも強いので暑くなりそうだ。

 

 街を出て気持ち良い田園地帯をすすむ。

 

郊外の舗装の荒い所を走っているときに

 

”シュバッ!!”  

 

といい音。

 

同時に振動が来て何が起こったのかすぐさま察する。

 

 パンクだ。

 

近くに大きな木があったので、そこの日陰に移動し、後続を見送った。

 

 

 

 

 

ロングを走るとパンクは織り込み済みなのだが、大概、起こるのは時間に追われている時だ。

 

逆に織り込みずみだからこそ、パンクしてもいいかと、思ってしまう。

 

 

やはり、駄目だったか。

 

ブレストのエア補充が過剰だったのかもしれない。

 

穴の大きさ的にシーラントで済ませるか?少し迷ったのだが、900キロしか走れなかったのは、やはり判断ミスだ。

 

 

 

ここまで持てば、感謝しなければならないだろう。

 

リヤタイヤは、新品に交換して渡仏したが、フロントはPBPが終わって確認したらケーシングが出ていた。

パンクしたのは、やはりリヤタイヤで前日車検で大きく切れた個所だった。

 

 

自分は、RBCCチューブレスをドライで運用している。パンクの際は、穴の大きさによって、チューブを入れて帰るのか?バルブコアを外して、シーラントを投入して帰るのか都度見極めている。穴の大きさが4ミリくらいが境目だと思う。

 

 

今回は車検日にシーラントが入っているので、ぬたぬたのタイヤにチューブを入れるのを躊躇する。

 

 

ウルトラロングディスタンスでは、判断を誤る場面が多々ある。

振り返るとこの時もそうだったのかもしれない。

 

 

 

結局、手持ちのシーラントを投入してco2ボンベで修理完了とした。

 

一応、書いておくとパンク修理の基本は、確実に原因をつぶし完璧な状態で走り出す事だ。

なんだかよく解らないけど、新品のチューブを入れて走り出すと、間違いなく再発する。

 

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シートチューブに飛び散る白濁した液体

 

 

穴の位置を下にして何度かバウンドさせるとエア漏れは止まり、走り出せる状態に。

 画像でも解るとおり、エアを入れる時も穴の位置は下だ。上にすると空気だけ出ていく状態になってしまう。

 

シーラントは、勢いよく細い所を通るときに固まる。空気入れがある時は、エアーを無駄にしても問題ないが、CO2の時は致命傷になる。

 

今回は、海外という事で3本しか手持ちがない。

 

残りは2本だ。

 

 

確認しなかったが、PCのメカサービスで買えたのだろうか?

 

最小限のタイムロスで済んだのでリスタート。

 

 

ラ・ランド・ゴーティエアの街を過ぎて踏切。

PBPコースでは2つの踏切があるようだ。

 

踏切は、かなり荒れているので注意が必要だった。

 

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PBPは総じて、舗装は綺麗だった。なかには、引いたばかりの舗装もあるくらいでPBPの為に新しくしたのでは?と思わせるほど。

 

 

積雪地の舗装はポットホールが多く、総じてボロい。

 ツールド北海道の時に石北峠の荒れた区間が、舗装が引き直されたのでお金がイベントで投入されるのはよくある話なのではないだろうか?

 

 

解る人に言わせるとフランスの舗装は軽く、スピードが出やすいらしい。北海道は重いらしいが、確かにフランスの路面は軽かった。

 

 

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やはり、どこか北海道のような風景をすすむ。

 

 

ここでは、ドイツの方と少しパックしする。

お話して画像に残す。

 

最高に幸せな時間で、それが二人の表情に出ている。

 

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やはり、極限で走っているし、90時間という濃密な時間を過ごすとたくさんの事が起こり過ぎてすべて記憶から抜け落ちてしまう。

 

ハンドル固定で動画をとる人も多い。

 

しかし、この視点で画像を残せるのは、やはりハンディカメラの良い所だ。

 

 

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ウルトラロングライドする人は、良く特別視される。

 

しかし、ここでは誰しもが普通だ。6000人も居る。

 

 

この世界で中からみる風景は、普通の風景だ。

 

街のサイクリング大会と何も変わらない。

 

 

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北海道でよくある風景がここにはある。(N度目)

 そして牛に癒される。

 

 

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そして、街に入り教会を眺めるルーティンに。

 

往路と同じ道を戻るのだが、逆からみる景色は違う。

 

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 この大きさだと一家に一台!フランスだと小さい部類だと思う。(個人の感想です)

 

 

途中、スーパーがあったので小休止。

 

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 entreeは、”入口”の意味。

 

 

暑くて仕方ないので、モンエナとアイスを物色。あとフルーツでビタミンを接種。

 

 

magnumのアイスがあったが4つ入りの箱しかない。

フランスはこのパターン多かった。

 

横に居たドイツの方に シェアを呼びかける。

 

”こんなにロング走ってるんだから、4つくらいイケるよ!!”

 

 

って言われてしまった。やはりボディサイズが違う。

 

この時は、そこまで欲してなかっただろう。なら要らない。の気持ちになる。

 

あきらめて、ネクタリンを量り売りで買う。ココは、レジで重さを測ってくれた。

 

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 モンエナは500mlサイズだ!

 

桃を食べていると、先ほどのドイツの方からアイスをプレゼントされる。

 

 

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この年になってアイス貰って喜ぶなんて。

 

 

最高に嬉しい。笑

 

PBPを走った日本人はたくさんいるだろうけど、ドイツ人にアイスを奢ってもらった人はそうそう居ないだろう。 

 

そしてもちろんおいしい。

 

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 もちろん本物のアイスクリームだ。

今考えれば、買って周りの人にあげればよかった訳だが。

 

ドイツの人は、プリンを食べていたが、これも4個入りでデカイ。

食べたかったが、4個も不要。しかも、持参のスプーンが無いと食べられない。

 

ビクトリノクスになぜスプーンが付いているのかよく解った気がした。

 

 アイスを貰ったドイツ人にダンケシューンすると、余ったプラムをくれた。これは大根のようでイマイチ。外国のフルーツそのままの味だった。

からして選らばないものだったし、何より不当に安かったのだ。

 

外国の人と友達になるのには、相手の国の言葉であいさつ位はできたほうが良い。

あからさまに反応が違う。

 

今回もスパシーバとダンケシューンは役立った!

 

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 ごちそうさま!

 

リフレッシュもできたので、リスタートする。

 

 

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 街を出てしばらくすると、いい感じのパックに抜かれたのでフォローする。

 

よくみると赤いジャージの人は、シャーマーズネックになっているようだ。

 

 

この空の素晴らしさよ!

 

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どこかの街の教会

 

 

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そうこうしているうちに フジェールの街に入る。

 

往路では、ブランジェリーでパンを食べたが、帰りは、寄る場所を決めていた。

 

 

そう!マックだ!!

 

フジェールは、コース上に2つのマックがあり、往路では下りの途中にあり一瞬で通り過ぎた。パリ側のは復路で寄るのか?確信が持てないので目に入ったブレスト側のマックに入る。

 

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どことなくオシャレな雰囲気 

 

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 キャメルサンデー付きでオーダーする。

 

バーガーの手前にあるのは、サンデー用のナッツ。

 

ハンバーガーは補給食に持っていく。

ブレストで買ったフィレオフィッシュも旨かったし、何よりたんぱく質が欲しい。

 

4ケタブルベは、胃袋力が必要だ。

 

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さくさく 美味い。

 

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1€は120円。ハンバーガーは、フィレオフィッシュの半額だ。

 マックファーストってセットらしい。ポテトの種類も選べた記憶がある。

 

 

レシートを見ると 90分近くゆったり滞在。

 

 

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 フジェールは観光地だ。

 

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フジェール城を横目で見ながらフジェールの中心街へ

 

北海道にはないドミノピザがあったり。

 

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牛のオブジェがあったりする。

鼻の孔がキュート!

 

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坂を下りて右に曲がれば、そこはPCだ。

 

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Fougeres pc10

(15;47) 922.9km 70:13 (6min)

 

 

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11時11分がクローズなので4時間36分の借金生活継続だ。

 

頑張った割には、たいして伸びないアベレージ。

 

緩い向かい風とひたすら繰り返されるアップダウンがその原因なのは、

身に染みてよく解る。

 

 

減らない借金。

 

 

あと残り300kmなのだが、このあたりから今日は寝れない疑惑が起き始める。

 

 

 

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今見るとブレストからのアベレージ13km/h も切っていて

アップダウンと暑さと疲労で上がらないアベレージで苦しんでいる。

 

 眠けがない事だけが、奇跡だ。

 

しっかり食べているのでスタンプを頂いて即リスタート。

 

まだまだ借金生活はつづく。

 

当面の目標はオンタイムに戻すこと。

 

燃え尽きても、絶対に完走して帰るという気持ちだけは失ってはいけない。

 

 

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paris-brest-paris Randonneurs 2019 8.Loudeac(782)から Tinteniac (868)

8.Loudeac(782)からTinteniac (868)

 

Loudeac(5:27)

 

 

眠いが、ライドすると目が覚めてくる。

 

街中は高い場所にあるのか?気温はそこまで低くない。冷気は低い場所に溜まっている。

 

 

 

本当にフランスの夜道は暗い。

場所によっては電柱もない。

もし、あっても畑の真ん中には、街灯も街の明かりもない。

 

どのくらい暗いのか??

 

画像を見て想像してほしい。

 

 

何を映したのか本人がわからないくらいに暗い。謎

 

 

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この区間は、とにかく寒くて下りも前に人を置くと、寒さが紛れるので後ろに居るといった感じだった。

 

これは、次の日の夜も同じだったのだが、ガーミンが3度を示したとか。

 

  

 

そして訪れるマジックアワー。

 

 

 

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ランドヌールで、この時間が好きだ。

 

 

 

という人は、多い。

 

 

  

日常では味わえない瞬間。

 

 

 

それがここにはある。

 

 

 

フランスだと、格別だ。

 

 

 

 

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1.5時間ほど走ると Illifautという街につく。

 

 

街のブーランジェ-ルが出しているエイドは、コース沿いで立ち寄った人も多かった。

 

 

糖分を補給する。

 

 

カロリーは、とっても摂っても足りない。

 

 

 朝7時くらいだった記憶。

 

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カフェー!ショコラー!

 

 

の掛け声をよく聞いたけど、いただくのは初めて。

 

 

テーブルも椅子も朝露で濡れている。

 

 

ミルクたっぷりのココアに 自分はミロを思い出した。半分くらいミルクの味。

 

 

ベリーのタルトとクレープ(ダブル)と共に。クレーブが1€だったのは覚えている。

 

 

 

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カロリーが旨い。

 

今日も一日がんばれそうである。

 

 

 食べているとすっかり明るくなってきた。

 

 

 

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そばでは、ソーセージを焼いており、それを使ったサンドウィッシュを食べなかったのを後悔している。

 

 

 フランスではよくソーセージを焼いているのを見たけど、すべて焚火あとの熾火で焼いていた。炭を使っているのは見たことがない。

必ず、傍らには、薪が置いてあった。

 

自分もキャンプで熾火を使って肉を焼くが、杉とかは、独特の香りが肉に移って旨い。

 

 

 鍋の中には、リンゴジュースらしきもの。タレ??

 

今見ても、おいしそう。 列に並ぶのを面倒がった自分をが恨めしい。

 

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焼いている人と参加者がフレンチでおしゃべりをしていた。

 

何をしゃべっているのか?楽しそう。

 

 

フレンチは、本当におしゃべりが好きだ。いろいろなところで話し掛けられたもちろんフランス語で。笑   

理解不能です。それが悔しい。が実力不足なので仕方ない。

 

 

少し温まってリスタート。

 

 

太陽のパワーがありがたい。

 

 

 

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久しぶりのベロモービル。

 

 

 

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後ろの看板もフランスしている。

 

 

夜に走るときには、クリアレンズを愛用している。

 

 

 

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今日の空は、どんより。

 

 

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芝のサッカーコート。

 

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パリへの道標とクディアックの街の入口のオブジェ。

 

 

 

 

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  845kmクデアックのWP(ウェルカムポイント)

 

 サポートカーの多さでWPとかPCが近い事を知る。

 

往復ともに寄る事はなかったクディアック。

 

快適なベッドがあるらしい。

 

ソーセージガレットが旨いそうだ。

 

 

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クディアックの教会。

 

 

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フランスのお家は、いちいちセンスが良い。

 

  

 

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モトスタッフも 長丁場を戦ってくれた戦友。暗い夜中でもよく見かけた。

 

同じPCで休憩してたのもよく見たな。感謝を伝えてくればよかったな。

 

すまないが、指が写ってるような写真しかない。

 

 

 

次の街は、、、

 

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 850.7km

教会が特徴的なメドレアック。

 

 

この教会は、”ろんぐらいだぁす”にも出てきた。

 

 

特別大きくて立派!

 

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 朝日をバックに。

 

 

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モニュメント

 

 

 

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この町は印象に残っている人も多いのではないだろうか?

 

自分も画像がたくさん残っているって事は、印象深いということ。

 

そしてまた街を出て下り、坂を登っていく。

 

 

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朝日が眩しいのでレンズを交換する。

 

下は、ウインドストッパーにゴアの雨具。

 

 

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今回は、膝をとアキレス腱を冷やさないために積極的に厚着した。

ドルバックに挟んでいるのは、ユニクロのウルトラライトダウンだ。

 

長丁場では、冷えが大敵。体温を作る為に余計なエネルギーも必要になる。もちろん、それは、前には進まないエネルギーである。

 

 

PBPは、明るい時は反射ベストは義務ではない。

  ライトとテールは光っていないと止められる。

 

 

 

パリに向かって走る。

 

 

 太陽に向かうことで東に走る事を実感する。

 

 

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ひたすら丘を越えていく。

 

 

ただひたすらに。

 

 

振り返ると、ダンシング! 

 

 

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そして丘を越えていく。

 

 

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電波塔は、コース上からは2か所しか無いとの事。

 

 

 

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自分は20km/hしか出てないらしい。

 

 

 

ベロモービルに追いつけるのは登っている時だけ。

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下りでは、すぐに米粒にされる。

 

まさに弾丸!

 

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往路で印象に残っていたおうち。

 

振り返ってパチリ。やはり、足しすぎないセンスが良い。

 

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自分は、止まって写真を撮ることは、ほとんどない。

 

この区間では、etrex30xのバッテリーが気が付いたら切れていたので予備のリチウム電池と交換する。古いバッテリーは、いつものようにレーパンのスソに挟む。

自分は、画面を消して使っているのでバッテリー切れ警告を聞き逃すとこのような事態になる。

etrex30xならば600ブルべなら電池交換なしでフィニッシュ可能という事だ。

 

 

 

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Tinteniac pc9

(10:20) 868.7km 64:47(52min)

 

 ようやくタンテニアックまで戻ってきた。

 

2日前の昼ご飯を食べた場所。

 

クローズは、7:02 到着時点で3時間近い借金である。

 

 

ここでetrexの電池を捨てる。ボランティアの人にも聞いたのだが、分別は不要との事。国民性が現れる。フランスはおおらかな国だと思う。

 

PCでクロワッサンを買っても素手でつかんで笑顔で渡される。

 

空気が乾燥しているのもあるかもしれないが、問題は起きてなった模様。早くコロナ騒動から立ち上がってほしいものだ。

 

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アコーディオンの音楽が、流れ盛り上がるボランティアの方々。

 

 

 

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PCでスタンプを頂く。

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 帰り道も半分まで来た。

 

 座って休んでいると、上の写真の彼が横に来て充電を始める。

 

 

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どなたか彼を知っていたら伝えてあげて欲しい。

 

この時は、ありがとう。そしてこの時の画像を差し上げます。と

 

彼は、元気もいっぱいだったので、きっとしっかりゴールした事だろう。

 

本州(北海道人は内地のことをこう呼ぶ。そして一括りにしがち)のランドヌールでブルベを始めて2.3年だと言っていた。

 

 

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右のが自分のiPHONEとモバイルバッテリ(赤いのがPD対応USB-Cケーブル)

 

彼とトークしつつコンセントアダプタに空きがあったのでを貸していただく。


 白いのが、PBPスタッフが用意してくれた配線。

それに刺さるのが彼のアダプタ、そのさらに上にあるのが私のアダプタ。

 

わざわざ、自分の自転車めでアダプタを取りに行って充電祭りに参加した

これでライトのバッテリーを温存出来そうだ。

 

 

同時にUSBに一つ空きが出たので彼にも貸してあげる。

 

30分ほど座って休憩することにした。

 

 

 

 

今回、PBP対策としてPD対応のモバイルブースターを用意して臨んだのだが、肝心のEUアダプタをホテルに置いてきてしまった。

EUは、コンセント形状と200Vが違うので日本のAタイプはそのままでは使えない。

 

重たいPD対応のアダプタを持っているのに使えない間抜けな状態に陥っていた。

 Aタイプのコンセントを探すもそんなものはある訳はなく。

 

従来の16850を使ったライト、18650は8本くらいスペアバッテリーを持ち。そして、それを使えるモバイルブースターケース。

それのほかに、前述の非18650のモバイルブースタを持っていた。

ココでモバイルブースタが満タン近くになれば、iPHONEのバッテリはゴールまで確保できる事となる。(結果として、バッテリーは余った訳だが)

 

 

もちろん、走っている時はドロップバックを頼まなかった自分を恨んだ。笑

バッテリーはすごく重たい。

 

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バーではおいしいクロワッサンが買える。1€

 サンドウィッシュが欲しかったのだけどクロワッサンしかなかった。

PCでは、何も食べなかった。

 

 

それでも52分の滞在で済んでいるのだから、30分ほどのチャージタイムだったに違いない。

 

 さて先は長い先へ進もう!

 

オンタイムに戻す!

 

しかし、伸びないアベレージ。

 

出来る事は、折れない心で頑張るだけだ。

 

youtu.be

 

 

 

 

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paris-brest-paris Randonneurs 2019 7.Carhaix(696)からLoudeac(782)

7.Carhaix(696)からLoudeac(782)

 

Carhaix(696)(20:02)

 

あと数時間でPBP3回目の夜が来る。

 

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20時を超えて影が伸びる。

 

今日は、暑い一日だった。

今振り返ってみると、ルディアックまで90キロしか無い距離なのだが、果てしなく遠い90キロだった。

いつもどおり、90キロとは認識せずに走り続けていたわけだが。

 

 

 

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茶色な牛の方が、美味しい牛乳を出してくれそうなイメージ。

フランスの牛は、フランス語を話す。

 

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なんだか幸せそう。

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北海道的ななにか。

そして、小さな街を超えていく。


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 走っていると前方にまたお二人が!よくエンカしますね。

 

同時に自分が休みすぎている事を悟る。

 

目指せオンタイム!

 

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ばるさんに、”次のシークレットがそろそろですよ”

 

そういわれて、ツイタで見た情報をお伝えする。往路と同じサンニコラがシークレットと伝えると残念そうな驚き。

 

2回目となると楽しむポイントが変わってくるらしい。

 

深い。

 

すこし並走し、激励してお別れする。

 

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ライトオンの時間です。

 

振り返ると太陽が沈んでいく。

 

そして、迫る夕闇。

 

あぁ。また、夜が来てしまった。

 

寒くならない事だけを祈る。

 

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 暗くなる寸前に 道路の真ん中でスタッフが旗を振っている。

 

 

”シークレット!”

 

 

 

St.Nicolas-du-Pelem secret

(22:23) 734km 52:49 (60min)

 

 

往路と違い外のテントがpcだった。

 

スタンプを貰うのと、スタッフ側にも自分の番号が控えられる。

 

ブルベカード紛失とICチップが読めなかった時のヘッジなのだろう。

 

ここは、Qシート上ではウェルカムポイント。

 

クローズの縛りはないが、Qシートを見るとクローズは20:57。

 

まだまだ借金生活だ。

 

上がらないアベレージに苦しむが、お腹もすいたし、建物の中に入る。

 

トイレに行ってからレジの列に並ぶ。

 

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サンドウィッシュの大行列をスルーして買ったのは、オレンジジュース。

 

同時にデバイスの充電もしつつ、SNSもチェックする。

 

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内臓の疲れ?からだろうか、体が酸を欲している。選択したのは、オレンジジュース。

 

フランスのオレンジジュースは、これまた本当にうまい。ボトルにも補充する。

 

よく見てはいないが、これはnot濃縮還元。つまりストレート果汁だと思う。

 

※気になって調べてみたら、やはりフランスではストレートが主流。遠くに運ぶ必要もないのにエネルギーをかけて濃縮する必要が無いのだ。

 

 

 

 

同時に、ナビデバイスiPHONEも充電しておく。

 

ばるさんとサメハルさんもお見かけした。

やはり停まる時間が長いと、ゆっくりめのペースでも変わらないもの。

もう何回目のエンカになるのやら?

 

上がらないアベレージ、減らない借金に苦しんだ一日だった。

 

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ぼんやりと考えながら、マックで買ったフランスオリジナルを頬張る。

 

パンが特徴的なこのバーガー。

 

やはりチャバタっぽいこのパンが旨かった。中身は、ハンバーガと同じで、ビーフパテ、ピクルス、チーズ。フランスはチーズが美味しいのだが、コレは普通のエメンタール

冷めたフランスオリジナルをオレンジジュースで流し込む。

 

死んでも、ルディアックまでたどり着かなくてはいけない。途中でくたばるわけにはいかないのでしっかりと補給しておく。

 

ふと、知っている顔から話掛けられる。

 

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久しぶりの遭遇。ルディアック以来だろうか?とっくに先に行ったものと思っていた。

 

今見ると、むちゃくちゃ眠そうな顔をしているが、当時は元気そのもの。

モチベーションの高さとフィジカルは、すごい人なので今回も余裕の完走だと思う。

 

 

調子は??みたいな会話をして、お互いの健闘を祈る。

ちょっと休んでいくとの事で、先に出発することにした。

 

お互いに自立しているからこそ、安心して、お別れ出来るもの。

 

逆に心配だから一緒に走ってあげようとか、不安だから一緒に走って欲しい。という関係は、極限では必ず歪を生む。

 

フレッシュの難しさは、お別れできないところ。

満足して組めるメンバーは、本当に限られる。

 

 

気が付くと60分もここに滞在していた。

 

疲れていたのか、止まりすぎ。

 

 

 

(23:23) リスタート。

振り返ると、48kmしかないこの区間が遠く苦しい道のりだった。

 

外は、すっかり暗かった。

ウェアリングは、ジャージの上には、公式のベストだけ。ウインドストッパーのウォーマーが効いているのか寒さはそこまでひどくない。

 

 

お腹も満たされ、やってくるのは??

 

そう!あれだ。

 

 

睡魔。

 

 

この時も、それは突然やってきた。

 

 

乗っていてマイクロスリープがきたら寝た方がいい。

 

なぜなら危ないから。笑

 

GPSのトラックを見ると762.9km地点。

時間にして1時間と少し走ったところで、電池が切れたように それは来た。

 

 

エマージェンシーシートも持っていたが、取り出す暇もなく、脇道に転がる。

 

 

まさか、人生でアスファルトの上に寝る瞬間が来るとは、夢にも思わなかった。

 

 

でも、星空がキレイだし、ランタン・ルージュも美しい。

 

 

そう思った次の瞬間には、意識が落ちていた。

 

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寒さで目が覚める。

 

 

自分がいまどこで何をしているかも一瞬解らなくなる。

 

 

サムイ。寒い。寒い。

 

 

 

 

 そうだ、今は。フランスでブルべ中だった。

何時間寝たのか?わからないまま走り出した。

 

 

 

 

眠気はとりあえず飛んだものの筋肉がカチカチに。寒いところで寝たから当然の結果。

 

 

 

普通の生活を送っていて、自分の脳みその限界まで活動する。

なかなか体験できる瞬間は来ないだろう。

 

 

 

 どこかの下りで、リヤタイヤが柔らかことに気が付いた。

 

リヤの空気が抜けてきている??

 

ブレストで補充したではないか!? パンク!?

 

まさかねぇ??お願いヤメテ!

 

 

と思いつつも止まってまで、見る気にはならない。

 

 

気のせいだと思いつつ走り続ける。

 

幸いリムと地面がぶつかる感触はない。

 

 

 通常だと手持ちのシーラントを追加して、CO2ボンベで空気を入れるのだが、どちらも限りがある。使わないとイケナイ状況にならないと、使うべきではない。

 

そして、この行動も後で生きてくる。

 

 

 

Loudeac pc8

(3:08) 782.2km 57:35(2:19)

 

 当時は、距離もわからないまま走っていたが、20kmほど、時間にすると1時間ほどだろうか?

やっとルディアックまで戻ってくる。

 

PC入口の段差でパンクを確信する。

 

 PC手前の通路にメカサービスが展開されている。

 

 

 

一人待ちだったがすぐにサービスは終わったようだ。

 

 

 

パンクを直すべくシーラントを購入して入れてもらう。代わりに作業してくれるなんてなんてありがたい事だろう。夜中の3時にメカサービスが動いているのも本当にありがたい。

 

確かハッチンソンのシーラントで15ユーロだった記憶。

 

残り半分は、どうする??

 

と問われたが、容器も大きく荷物になるのも嫌だったので

 

non(要らない)

 

と答える。手持ちの容器には、日本から持ってきたシーラントが入っていた。

 

 

 空気を入れて転がすとシーラントとエアーが全部抜けた。

 

 

チューブを差し出して、入れることを提案されたが、穴を下にして空気を入れて、トントンと弾ませると漏れは止まった。

すこし不安があったが、よくある話なので、そのままに。

 

チューブレスは、タイヤ交換直後も落ち着くまでにエア漏れが頻発することがある。

 

 

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お礼を言って、バイクラックにバイクを置く。

 

 

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PCでスタンプを貰う。スタンプの時間は、3:28。

ボランティアの後ろでは、シャケのホイル焼きが横たわる。

 

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今見ると、カレからの48kmに4時間も掛かっている。2時間近く眠ってしまったようだ。

そんなに寝れた事に あらためて驚く。(このレポートを書くまで自分が何時間寝たのか知らなかった)

 

 

そんなに寝ていたのか、、、

 

 

 

今だから解る事だが、この一日300kmちょっとに24時間掛けている。

睡眠を含んでいるというプラスな面もあるのだが、借金を抱えてあまり良い状況ではない事は確かだ。

 

 

屋内とはいえ、ドアは開けっ放しで外気温と同じ。ボランティアの後ろでは、シャケのホイル焼きが横たわる。

 

スタンプを貰ったことに安心して、コンセントでiPHONEを充電しつつ横になる。電源の確保は重要事項。事情があり、モバイルバッテリーを温存しなくてはいけない事態になったのだ。グーグルの位置共有も応援してくれる方には申しわないが早い段階で切らせてもらった。

 

しかし、 まさか人生において一桁気温の床で寝る瞬間が来るとは…

 

 ここは、フランスだぜぇ。

 

 

パトラッシュ

 

 

なんだか、とっても眠いんだ。 

 

 

zzz

 

 

 

 

 

 

 

寒い 。寒い。

 

またしても寒さで目が覚める。

 

どのくらい寝たのだろうか?そんなことより寒い。

 

 

 

 

 

 

暖かいものでも食べて、中から温めることにする。

この展開、非常にまずい気がする。

 

レストランの中でも野戦病院さながらに死体が横たわる。

なんてところに俺は居るんだ。

 

往路と違い、建物に入ってすぐ右のスペースもイートコーナーとして開放されていた。

これだと、ベッドスペースも満員だろう。

 

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 クローズの時間は、23:53 既に寝てしまったので睡眠の選択肢はない。

 

3.5時間ほどの借金生活継続だ。

 

借金継続のまま、強制的に一日のスタートが確定する。

 

 

pcの滞在時間が、2:19なので寝た時間は30分ちょっとだったのだろう。(これも今知った話なのだが)

 

 

 

バイクに戻り身支度をする。

 

心配だったエアーをチェックするも漏れはなし。

 

やはり寒いが対策はもうない。

 

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感覚的には、2時くらいの感じだったが、今書いてて解った。もう半分、朝だ。

 

当時は、行動から解るように 全く頭が動いていなかった。

 

あと何キロ自分が走るのか?走れるのか?

 

体の動く限り走って、のたれ死んでやるという心粋だけはよく覚えている。

 

 

 

準備をしてリスタート。

 

 

強制スタートで非常にブルベらしい。寝れない600ブルベを思い出す。

 

 

 

(5:27)

 

 

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paris-brest-paris Randonneurs 2019 6.Brest(612)からCarhaix(696)


6.Brest (612)からCarhaix(696)

 

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特徴的なブレストのPCの入り口。2015は、バルーンのゲートがあったようだが?

借金を抱えてブレストの街を進む。

 

野菜とプロテインを 体が欲している。

 

ブレストの街中は結構なアップダウンがあり、小樽のようなイメージ。

 

大きなモールがあって都会。

巨人の看板を掲げるバイクショップもあった。

 

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ショッピングモールと自転車レーン

 

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いったい、どのくらいぶりの信号ストップだろうか??

 

途中、クイックピザ?がコース上にあったが、ランドヌールで溢れかえっていた。

せっかく、PCではないところに行くのに、並ぶのはパスしたい。

(あとで、入った人に聞くと、30分くらい掛かったらしい。ノット クイック!)

 

 

街のはずれのランドアバウトで左に曲がり、別のショッピングモールへ。

 

 

ここには、みんな大好きマック!があるのだ!

 

海外におけるベンチマークとして、よく使われるマック。

 

今回の旅では、初訪問だ。

 

 

 

 

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オープンテラス!マックさえオシャレに見えるフランスパワー!

せっかくなので、フランスのマックの使い方を説明しておこう。

 

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この端末があれば、(一部のみ)日本語でオーダーが出来る。

 

決済も端末の下のスロットでカードやアップルペイが使える。

 

しかも、左に置いてある円盤にICチップが内蔵されていて、席に持っていくとそこに持って来てくれるシステムだった。

 

しかし、その番号を自分で端末に入力する必要があった。

 

 

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定番をオーダー!

 

 

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高校生くらいのアルバイト

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おしゃれな店内

 

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外に佇む相棒


ブルベ最中でなければ、ゆったりとしたフレンチタイム。

 

 

日差しは強く日向だとじりじりするが、日陰に入ると少し寒いくらい。

 

日本では、あまり感じたことのない感覚だ。

 

気温は20度ちょっと。

 

 

ここには、誰一人としてランドヌールの姿はなく、快適に休む事ができた。

同時に朝露で濡れたダウンを乾かす。

 

 

 

オープンテラスで優雅にランチする。

 

 

今考えるとパラソル等の日差しを遮るものが無いテラス席があるのは、やはりブレストは冷涼な気候なのだろう。

 

しばし、ブルベの事を忘れフランスを旅してる気分を味わう。

 

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ビックマックで、自分を取り戻す

カロリーが美味い。笑

 

 

フィレオフィッシュは、補給食として持っていく。(3€!)

 

 


補給しながら、後半戦に向け作戦を練る。

 

 

 

特に、ポテトがカリカリで美味い。

ここのポテトは、太いタイプだったが、やはり外はカリカリ。

 

 

ちなみにセットが8.1€、フィレオフィッシュが3€だった。 

当時のレートは120円くらい、日本より少し高いかも。

 

 

Qシートを見ながら、作戦をいつもどおり練る。

予定では、ブレストまでにオンタイムに戻っているはずだったのだ。

 

そして、いつもどおり思う。

 

なぜ、前半にもっと頑張っておかないのか??と。

どうして自分はいつも、状況対応せざるを得ない状況になっているのか??

 

こういうのを、世間では、”ギリギリ隊”  と呼ぶ。

 

今回に限っては、タイムアウト隊だ。

 

悪く言う人も居るがこれはこれで、綿密なマネージメントが求められるのだ。

人によっては、考えられないだろう。

 

 

だが、この限界の向こう側を覗いて帰って来るのが、また面白いと思う。

 

 

 

 なぜいつも自分はこうなるのか??と

 

 

 

再度、自問するが答えは見つからない。

 

 

今回も借金生活だから、後半が苦しくなる。

 

 

ミスは、許されない状況に追い込まれる。

 

 

しかし、全員に平等に与えられた90時間。

競技ではないので、楽しんだもの勝ちなのだ。

自分は時間いっぱい楽し苦しむタイプ。

 

そう言い聞かせる。

 

 

 

通常のBRMでは、600までは、毎時15kmで計算されるので、クローズは、40時間だ。 

ここブレストのクローズだが、612キロ地点なので40時間とちょっと(きちんと考えると48分)と思っていた。

 

残り50時間で607キロを戻れば良いと思っていた。

 

しかし、よく考えると、おかしいことに気が付く。

前々日の17:30が、スタートなので40時間後は9:30だ。

でも実際に11:36が、自分のクローズだ。

 

もぐもぐしながら考える。

 

 

Qシートによると、今回のPBPは、612キロのクローズ時間は、42時間6分。

Qシートが公開されてから、みんなが騒いでいた理由がコレだ!!

 

と今更ながらピン!とキタ!!!

 

いや、知っていたけど忘れていたのが正解か?

 

 

 

 

エントラントでも、自身のゴールクローズを知らないで走ってる人が居るくらいである。

 

 

なぜなら、80時間で完走してしまう人にとっては、クローズの時間など意識する瞬間すらないのだから。

 

 

 

 

2時間もタイムアウトボーナスがあるのにさらに2時間ほどの借金生活をしている自分は、フランスに来ても いつもどおりだな。

 

 

と我ながら感心する。

 

※PBPは、公式でタイムアウトしても次の次までにオンタイムに戻せばOK。とアナウンスされている。

 

 

とりあえずの目標は、自作タイムテーブルプランBのギリギリ隊に載せること、つまり2時間の借金を返す事を確認した。

 

46時間で607キロのひと勝負。

 

一日目に風で飛んだ片方のコンタクトを装着し、かなりゆっくりと走り出す。

コンタクトが飛ぶことは、スキーでもバイクでもよくあること。

裸眼でも見えるのであまり気にならないが、ピントが合わないのは路面の異物が見えないのでコンタクトは必要。

 

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まだ、15時手前だったはず。

 

 

 

ブレスト郊外、高速に繋がる道なので道が広い。

 

胃腸の負担を下げる為に1時間は心拍を上げないように走る。

 

 

 

 

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618km、ギパヴァの街。やはり街の中心には教会がある。

 

 

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中にクラシックカー。ヨーロッパでは資産価値が認められている。

 

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次の街は、ランデルノー(630)

川沿いのきれいな観光地だった。パックしていいペースで走っていたのでまともな画像はない。

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その先で、赤い彗星を発見。

彼は、アニメの”ろんぐらいだぁす”を見て2018年に自転車を買い、それからブルベを始め2018の襟裳1000まで完走した男。

数少ない北海道からのエントラントだ。

初めて会ったのは、2019北村300。

大雨が降る直前の増毛の海岸線だった。

 

 

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その年のブルベで必ず見かけていた。特徴的なマシンで気になって声を掛けた。

 

PBPにエントリーした。

と聞いて驚いた。

 

その後、一緒に留萌で寿司を食べながら情報交換して一緒の飛行機でフランス入りすることも発覚して、楽しい時間を過ごしたのだが。

 

ど根性系ランドヌールだが、やはり苦戦している模様。

寝てないから厳しいとの事。

ブルベ始めて1年でここ立つのがすごい。

 

アベレージが伸びない人は、寝る時間が削られるのはブルベの常。

少しトークして、”きちんと寝るんだ!”とアドバイスしたような。

 

 

検討を祈り、

 

”また会おう!”

 

と、お別れした。

 

 

 

その後コース上では会わなかったのだが、、、

 

 

 

ソロでD764に乗り往路との分岐点を目指す。

 

結構よい登りがだらだらと続き見通しが悪い。

 

その時に対向車線に良いスピードで降りてくる人影。

通り過ぎた後に同じホテルのTomさんと気が付く。

下りなので声をかける間もなく、スライド。

逆走しているのは、友人にトラブルだろうか??

 

 

 

ここは、往路とは違う道なので、すれ違うエントラントは皆無。

いや、むしろ居たらおかしいのだ。

 

彼とは、FBで繋がっているので帰国後聞いたところ、ミスコースして直進してしまいブレストで気がついたがDNFしたそうだ。

タイでは、年中ブルベが行われていて、かなりの乗り手と見えた。

あの解りやすい交差点をミスコースするとは、もったいない。

 

 

それぞれのドラマが、あるのがブルベ。

特にPBPはいろいろ起こる。

 

 

その後、D764に乗り往路との分岐点に至り、トイレタイムをとってリスタート。

 

 

 

途中、シジュンの街(646キロ)でボトルを満タンにする。

 

 

 

 

再びトレヴェゼル峠のピークを目指す。

 

 

見通しが効くということは、良い事ばかりではない。

逆に朝に降りてきたばかりの長い下りがかなり遠くから見えて”アレ”を登るのかと思うとうんざりする。

 

 

しかも、その坂が見えてもなかなか近づいて来ない。

 

 

ようやくその坂にリーチして、登り始めるが長い長い。

 

 

勾配が緩いのだけが、救いである。

 

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ようやくピークのタワーが見えてくる。

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左を見れば、ブルターニュ地方が見渡せる。

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対抗車線の向こうにブル(以下略)

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 パラグライダー見える??

 

 

登りの長さに嫌気がさすころ、ようやくピーク手前のランドアバウトが見えてくる。


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きれいな空と電波塔。やっぱり最高!

 

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ピークからの眺め。

この頃には私設エイドはほとんど撤収されていた。

 

ここまで暑くて、水の残りが少ないので心細い。

 

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タワーも見納め

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この頃には、スライドする車両もかなりまばら。84時間組の後ろの人だろうか?

それに、なにかしらトラブルで遅れた人が混ざっている?

 

90時間組だと、時間的には相当厳しい部類に入ってくるだろう。

 

 

帰りは、D764をまっすぐにカレの街まで進む。

 

 

峠の下りはもちろんのこと、時折長い下りがあって快適な道だった。

 

 

問題は、ボトルの水が空になりつつあることだけだった。

 

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振り返れば美瑛・・・  のような丘

 

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オブジェにボンジュール!

朝に見かけたオブジェまで戻ってきた。

 

 

予想よりも長い距離だった。

 

 

サクサクと進む。

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下りの気持ち良さは、伝わるであろう。奥に見えるのは、これから向かうカレの街だろうか?

 

アルファロメオはあまり見かけなかったので写真に収めたのだが、何気ない一枚がこうして思い出に残る。

(書いて居て気がついたが、このアングルと同じ画像を撮って居る方がいた。看板の切れ方まで同じ)←正確には、動画からの切り出しなんだろうけど。

 

 

この広大さは北海道でもなかなか見ることができないと思う。道東の一部にあるくらいだろうか?

予報どおり、復路になってもアゲインストで気持ちよくは進めない。

 

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ようやくカレの街まで戻って来た。

PCの手前に みんな大好きマック!があるので、入る。

www.google.co.jp

 

 

数人のランドヌールが休んでいた。数少ないコース上のマックだ。

ここでは、サンデーとセットを食べた記憶があるが、画像がない。

レシートの画像すらないので、相当疲れていたのであろう。

 

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ベリー系のサンデーだったが、染みた。牛乳が旨いからか、生涯一のうまさだった。

スプーンは、世界共通の模様。

 

補給の為にフレンチバーガーなるものをTO GOした。

 

ここのトイレでお湯が出たので、うれしくなって塩分補給のために持ってきた

 

おでんの元を コーラが空になったボトルに入れてみた。

 

 

 

味は、、、       

 

 

おすすめしない。笑

 

 

自分の脳が、体内に入るのを拒否する。

 

俺は、なんというモノをフランスで作り出してしまったのか!?

 

そのまま顆粒で頂くのが自分の為だと悟った。ま、それもまずいんだけど。笑

 

 

このあたり、記憶が曖昧な時間帯だが、しっかりと目覚めた。

 

ゆっくり休めたので、PCの滞在時間を最小にできそう。

 

パッキングしてリスタート。

 

マックを出てすぐにPCに到着。

 

 

Carhaix

(19:54) 696.1km 50:20(8min)

 

 

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再びカレに戻ってきた。疲れのためか画像も歪む。

 

思っていたよりもタフな170だった。

 

もう少し早く帰ってこれるはずだったのだが?

 

コントロールでスタンプを頂きすぐにリスタートする。

 

ココのクローズは17:34。

 

あと20分ほどでオンタイムに戻せるところまで来ていた。

 

 

 

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PCと道路の接続。ここでも右通行だ。

右に進めばブレストだが、この時間だとさすがにみんな左へ。

 

一路パリを目指す。

 

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道路から見たカレのPC

 

なるべく明るいうちに少しマージンを稼ぎたい。

 

3回目の夜には、何が起こるのだろうか?

 

 

 

 

blanc-upas.hatenadiary.com